色ざんげ の商品レビュー

島村洋子(著者)

安部定の少女時代から…

[文庫ＯＦＦ]

安部定の少女時代から順を追って書かれており、小説としても完成度の高い作品だと思いました。

複数の男性の語りによ…

[文庫ＯＦＦ]

複数の男性の語りによる阿部定の一代記。あくまでもフィクションですが、非常に読みやすくて面白いです。

島村洋子の手になる安…

[文庫ＯＦＦ]

島村洋子の手になる安部定を描いた長編小説です。

2012/02/13

阿部定ほど人口に膾炙した女性はいないだろう。小説や伝記本・評論の類は無数に出版されているが、島村洋子が書けば一味も二味も変わってくる。阿部定の真の人物像に迫る力作！

2011/02/18

様々な男性たちの語る、阿部定の話。
衝撃的な事件そのものにはあまり触れず、その前後の出来事や定の生い立ちから晩年までを描いています。

個人的には、「怖い夢をみた」と言って、それが何かと聞かれると「好きでたまらない人ができる夢」と答える場面がすごく印象的でした。

2010/10/20

誰もが知ってる『阿部定事件』。
これはあくまでもモチーフとした小説なので、
きっと相当の脚色はされているのだろうが、
希代の悪女として名を馳せている阿部定だが、
本当はいじらしくて可愛い女だったのではなかっただろうか？
定に係わった７人の男たちが、
順番に定との日々を懐古する形式の連作で、
最後に定自身が自らの半生を語り締めくくっている。
作者の筆力は、まるで本人たちにｲﾝﾀﾋﾞｭｰしてきたかのような
リアリティに富んでいた。
団鬼六氏の解説も良かった。