傀儡后 の商品レビュー
『MOUSE』を買って、面白そうだったのでこちらも買ってみたもの。 単行本は2002年に刊行。思ったより前の作品で驚いた。 『意識がひとつになる』『世界が変容する』というのは著者が多用するモチーフであるが、『傀儡后』はそれを突き詰めた長編であるように思う。 生々しい割に非現実的な...
『MOUSE』を買って、面白そうだったのでこちらも買ってみたもの。 単行本は2002年に刊行。思ったより前の作品で驚いた。 『意識がひとつになる』『世界が変容する』というのは著者が多用するモチーフであるが、『傀儡后』はそれを突き詰めた長編であるように思う。 生々しい割に非現実的な描写が面白い。『MOUSE』と『楽園の知恵』でも感じたことだが、牧野修作品では、モチーフやテーマは割と普遍的なものが用いられている反面、表現の仕方がかなりユニークだと思う。
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牧野修ワールド全開でもう何が何だか。中盤までは夢中で読んでいたんだけど、さ、最後までついていけたひといるのかな……?
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所々詩的な表現を使う為か、物語の輪郭がかなりぼやけてしまっていて、いまいち何が描きたかったのか、さっぱり解らなくなってしまったり。その割には世界観やキャラクターは骨太な印象で、いい意味で迷える一作。 最後の一ページまでじっくり読んでしまったのですが、 うーん…面白いとは言い難い。...
所々詩的な表現を使う為か、物語の輪郭がかなりぼやけてしまっていて、いまいち何が描きたかったのか、さっぱり解らなくなってしまったり。その割には世界観やキャラクターは骨太な印象で、いい意味で迷える一作。 最後の一ページまでじっくり読んでしまったのですが、 うーん…面白いとは言い難い。それもいい意味で。
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隕石が堕ちて受精した胎動する街の物語。 繋がりたい触れたいという欲望を振りかけ暴力と狂気と血肉と汚泥を掻き混ぜ踏み潰しペースト状にした混沌のなかに・・・狂おしい美しさがあります。 フェティッシュな身体感覚に陶然とした気持ちになりました。 これは耽美小説なのです。
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なかなかに感想を語りづらい作品。 ただし、とても面白かった。 過程でしかないような場面はひとつもなく、あらゆる場面が強烈なヴィジョンと灰汁の濃すぎるキャラで描かれてるせいで、常に刺激的。 最終的に、なんでこんなことに……と考えそうになるほど異世界に連れてこられるが、支離滅裂...
なかなかに感想を語りづらい作品。 ただし、とても面白かった。 過程でしかないような場面はひとつもなく、あらゆる場面が強烈なヴィジョンと灰汁の濃すぎるキャラで描かれてるせいで、常に刺激的。 最終的に、なんでこんなことに……と考えそうになるほど異世界に連れてこられるが、支離滅裂なわけでもなく、それまでの情報や謎は終点で交わる。 ギトギトでありながらも独特の美学が濃密に漂うこの感覚を、自分は味わえてよかった。
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いつか読み返さなくてはならない.しかし,読み返すのが億劫である. 読み返さなくては,と思ったのは,巻末の解説を読んだからである. 私にとっては,何とも,難しい内容だった. ただ,よく分からないが,面白かった. 皮膚というものに対する考え方を改めさせられた作品. そんなレビューでし...
いつか読み返さなくてはならない.しかし,読み返すのが億劫である. 読み返さなくては,と思ったのは,巻末の解説を読んだからである. 私にとっては,何とも,難しい内容だった. ただ,よく分からないが,面白かった. 皮膚というものに対する考え方を改めさせられた作品. そんなレビューでした.改めて,要再読.
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
世界と自分の境界としての「皮膚」をクローズアップしたSF。 アイデアやギミックは面白いし、瞬間々々の爆発力は高いものの、 複数の主人公が存在し、伏線があまり回収されない物語構成なので、 やや人を選ぶ作品と思われます。 /// 近未来、隕石の衝突(大阪)を受け、それと同時に皮膚がゼリー化する「麗腐病」が拡大。 政府は衝突地点へ数次に渡り査隊を送り込むも生還者なし、衝突地点周辺を立入禁止区域とする。 そうした中、「麗腐病」患者は末期になると立入禁止に次々と消えていく…。 時を同じく、五感が世界と融合する奇妙なシート状のドラッグ「ネイキッド・スキン」が登場。 また、そのドラッグを繋ぎ合わせ、ある種の「皮」と同時に使うことで、 自分が「皮」(動物であったり、人間であったり)の持ち主と同一になれる手法が開発される。 「麗腐病」と「ネイキッド・スキン」の関係性は?そして、拡大を続ける「麗腐病」の 原因と、その病気の「狙い」は何か? 全ての謎は衝突した隕石に帰結し、謎が明らかになった時、世界は大きな変容を迎える。。。
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(※ネタばれ注意) 第23回日本SF大賞受賞作のテクノゴシックSF。 テクノでゴシックでSFって、何だそれ。 「隕石落下によって異形の街と化した大阪。ここを中心に、五感で世界と融合するドラッグ「ネイキッド・スキン」や、全身の皮膚がゼリー化する「麗腐病」をめぐり、変容して...
(※ネタばれ注意) 第23回日本SF大賞受賞作のテクノゴシックSF。 テクノでゴシックでSFって、何だそれ。 「隕石落下によって異形の街と化した大阪。ここを中心に、五感で世界と融合するドラッグ「ネイキッド・スキン」や、全身の皮膚がゼリー化する「麗腐病」をめぐり、変容していく人の意識と世界が醜悪かつ美麗に描かれる」(文庫版あらすじ) うーむ、何が描きたかったのか、最後まで読んで結局わかりませんでした。 桂男が傀儡后で、世の生物を全部ピンクの泥と化して一体化させて、月まで登って何すんの? 何百ページもかけて、結末がこれかぁ・・・。 なんだかハッタリに次ぐハッタリで終わってしまった感じ。 でも私はジジコンですので、蓮元&夷コンビは非常に好ましかったです! 漫才みたいなやりとりも、権力と大金を投じて行われる悪行三昧も、夷のあっけない死と蓮元の最後の言葉が「えびす・・・」だった事もみんなLOVEです! 腐女子は絶対に若かりし頃の蓮元&夷でストーリー考えますよ!(←偏見に満ちた願望) この2人が出てくる場面は面白かったです。 あと出だしのナイロン誕生秘話みたいなトコ(ナイロンの生みの親・ウォーレス・ヒューム・カロザースの回想)は期待を持たせる上々のイントロになっています。 出だしがよかっただけに、内容が伴わないがっかり感は倍増でした。うーん、残念。
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3ヶ月くらいかけてゆっくり読んだ記憶があります。 個人的に麗腐病の症状がかなり好きです。 世界観がもう素敵すぎです。SFに惚れた瞬間でした。
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設定は面白かったんだけど…文章が合わなかったのか すごく読みづらい小説だった。 最後も「それー!?」って感じの終わり方だったし…。
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