ラスト・オブ・カンプフグルッペ(続) の商品レビュー
同姓同名の別人?
この本に登場するフィリップ・フォン・ベーゼラーガー男爵が主要な軍人の証言者であるグイド・クノップの「ドキュメント・ヒトラー暗殺計画」に書かれているベーゼラーガー兄弟の記述が、この本で書かれている内容が同姓同名の別人じゃないか、とすら思えてくる。この本が出た時点にはクノップの本の原...
この本に登場するフィリップ・フォン・ベーゼラーガー男爵が主要な軍人の証言者であるグイド・クノップの「ドキュメント・ヒトラー暗殺計画」に書かれているベーゼラーガー兄弟の記述が、この本で書かれている内容が同姓同名の別人じゃないか、とすら思えてくる。この本が出た時点にはクノップの本の原著は出ているのだから使えるのに。この本が出た時点では日本語で読める本では、この兄弟はシュタールベルクの回想録などにチラッと名前が出てくる程度だった。つまり、この本の著者の本は他の人が書いた本などを調べると全然違う事が書かれていると思った方がいい。だからクノップの「ヒトラーの親衛隊」と「ホロコースト全証言」に出てくるフェーゲラインのSS騎兵旅団による虐殺が出て来ない本が生まれるのだ。どちらもフィリップ・フォン・ベーゼラーガー男爵の証言が使われているのに。
f.m.
ベーゼラーガー兄弟について、21世紀まで長生きしたフィリップ・フォン・ベーゼラーガー男爵の回想を使っているグイド・クノップの本(特に「ドキュメント・ヒトラー暗殺計画」)とは随分と違う。「ドキュメント・ヒトラー暗殺計画」を読んだ時に同姓同名だが別の兄弟を描いているのかと思ったくら...
ベーゼラーガー兄弟について、21世紀まで長生きしたフィリップ・フォン・ベーゼラーガー男爵の回想を使っているグイド・クノップの本(特に「ドキュメント・ヒトラー暗殺計画」)とは随分と違う。「ドキュメント・ヒトラー暗殺計画」を読んだ時に同姓同名だが別の兄弟を描いているのかと思ったくらいだ。この兄弟が7月20日事件の関係者だと触れている本で見た事があるのはシュタールベルクの回想録でチラッと出て来るのと質のよくないベルトルトの本くらいか? 「ドキュメント・ヒトラー暗殺計画」にはゲオルグ・フォン・ベーゼラーガー男爵が対パルチザン戦で「無人地帯」を立案して期限までに立ち退かなかった住民を虐殺したとあるが、そんな事はこの本には何一つ書かれていない。騎兵部隊にT-34と戦わせるわけにはいかないので「必然的」に対パルチザン戦への投入になるのだが、いわゆる「三光作戦」になるのも「必然」なのかもしれない。 たまたま「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」と「ヒトラーの国民国家」でロードス突撃師団の所業を読んでいたので「3」が一切、触れていないまでは「国防軍神話」から完全に脱却出来なかったものだ。 ヴラーソフ将軍が映っているところだけトリミングされる事がある集合写真は一人だけ確認出来ないが、大体正確なようだ。著者は他の本で別人を「トルーヒン将軍」だと「同定」していたが、自分の本なのに照合しないらしい。SDのフレーリヒが陸軍のような帽章のついた制帽を被っているが、検索しているとアイヒマンが同じような帽子を被っている写真があったのでSDが「普段」のSD将校用の制帽ではない帽子を使っていた場合があるらしい。 中公新書の「私のベルリン巡り」などに出て来るベルナウアー通りの「壁」の写真は今となれば貴重だ。活字で読むのと写真を見るのとでは違いがある。
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今まで、あまり知らなかったドイツ国境近くからドイツ国内の戦いから、ベルリン攻防戦までの戦いが書かれていて、興味深く読ませてもらいました。どのような状況で、どのように戦ったか読んで、楽しめました。
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