寄生虫博士のおさらい生物学 の商品レビュー
●生物とは何か、生きているとは何か、学問的見地で解説した本。「生きているって何?」って問われたとき、答えられる人はいるだろうか。この本はその問いに対する一つの答えを与えてくれる。
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【もっと独創を】 無味乾燥気味な生物の教科書ではなくて、生物というものに命を吹き込むように、その対象をリアルに捉えられるように書かれている、と思う。 だが「おさらい生物学」というタイトルだから、著者自身の想像というか夢想というか、そういうのが(ないわけではないが)少ない。もち...
【もっと独創を】 無味乾燥気味な生物の教科書ではなくて、生物というものに命を吹き込むように、その対象をリアルに捉えられるように書かれている、と思う。 だが「おさらい生物学」というタイトルだから、著者自身の想像というか夢想というか、そういうのが(ないわけではないが)少ない。もちろん、すべてが疑問だけだったり、妄想だったりしたら本として成立しないのだろうけど、興味をもたせるというのは、やっぱり「わからない」という部分がもっと多いほうがいいと思うんだ。 ところで本当に久しぶりに細胞の小器官(ゴルジ体とか)なんかを目にしたけれど、割と覚えているものだなあ。僕らが生物をならったころは、ミトコンドリア・イブなんていう話題もなかったと思う。そういう意味では、「わからない」が「わかる」という過程を知ることで学問が面白くなるともいえる。学生さんの短い学習期間では、そういうのんびりした動機付けは出来まい。大人の道楽の特権です。
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生物学に興味はあるけど正直苦手だった…という人、長文読解ならまあまあ、という方はこの本を棚に置いときましょう。ニュースなんかであ、これ本になんか書いてあったゾ、と思い出せるだけでも十分役に立ってくれるはず。
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