小説 盛田昭夫学校(下) の商品レビュー
盛田昭夫さんは終戦時25歳。当時の特攻兵もおそらく同年代。爆弾を積んで米艦に挑んだ若者と盛田さんのように海軍中尉で終戦をむかえた人との差はなんなんだろう?
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本著は、ソニー(および前身である東京通信工業から)の創設者のうちの一人、盛田昭夫氏の実話をベースにした小説で、ソニーに関する多種多様な参考文献のみならず、実際に部下としてともに働いていた方々の証言を交え、生まれから死までを上下巻 885ページに凝縮しています。 「盛田昭夫」...
本著は、ソニー(および前身である東京通信工業から)の創設者のうちの一人、盛田昭夫氏の実話をベースにした小説で、ソニーに関する多種多様な参考文献のみならず、実際に部下としてともに働いていた方々の証言を交え、生まれから死までを上下巻 885ページに凝縮しています。 「盛田昭夫」という人物が、部下や国内外のVIPからどのように感じ取られていたのか、どのようにしてソニーという会社を育て世界ブランドまで成長させたのかを、物語は三人称からであったり、ともに働いた部下たちの目線であったりで語られています。 トランジスタラジオ、トリニトロン、ベータマックス、ウォークマンと要になる商品についても描かれており、その快進撃と失敗の歴史を紐解く本書は、読み進めるごとにSONYの、盛田昭夫の世界へとのめりこんでしまうようになっており、久々に時間が短く感じるほど読んでいて楽しい本でした。
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