ミニチュア庭園鉄道(3) の商品レビュー
サイト公開された森博嗣宅庭園鉄道レポート 読了日:2006.09.26 分 類:エッセイ ページ:190P 値 段:1200円 発行日:2005年3月発行 出版社:中公新書ラクレ 評 定:★★★+ ●作品データ● ---------------------------- テ...
サイト公開された森博嗣宅庭園鉄道レポート 読了日:2006.09.26 分 類:エッセイ ページ:190P 値 段:1200円 発行日:2005年3月発行 出版社:中公新書ラクレ 評 定:★★★+ ●作品データ● ---------------------------- テーマ:鉄道模型 語り口:サイト公開のレポート形式 ジャンル:エッセイ 対 象:一般~軽度マニア向け 雰囲気:よみもの 装 幀:中央公論新社デザイン室 ---------------------------- ---【100字紹介】--------------------- お馴染み、森博嗣宅の庭園鉄道レポート第3弾。 今回は、ついにお庭を大工事! 天ヶ丘線全面リニューアル!? 可愛いフルカラー写真でまとめた 森博嗣の「趣味道」まっしぐらな1冊。 本気で遊ぶ大人の世界をあなたに…。 --------------------------------------- タイトルからも明らかなように、前作「ミニチュア庭園鉄道」に続く、趣味の庭園鉄道レポート第3弾。そして「完結編」でもあります。何をもってして完結というかは謎ですが、確かにこれ以上はそれほど大きく変化はしないでしょう、という安定期に入ったような気もしなくはない。とりあえず、3冊くらいでいいんじゃない?くらいのノリで完結した、ということになっている、という気もしなくはない。さて、真相やいかに?(しかし泣いても笑っても完結。) 前々作で、線路の全景が謎だったことが比較的不親切だな、と思っていたら、前作では冒頭で「庭園鉄道の線路配置図」を掲載、と改訂されていたのですが、今回はまた線路図がいないぞ…?…と思いきや、ありました、最後でした。何故最後ー?と思ったら、今回は1冊殆どが「庭園大工事」で覆われていて、弁天ヶ丘線はリニューアルされているのですね。それがこつこつとレポートされます。そりゃ冒頭で出しては面白くありません。ああ、でもこの年の初めの図があっても悪くはないと思うのですが。 このシリーズの特徴は、とにかくミニ写真を多用すること。文章しかないページはありません。1ページに1~4枚の写真が掲載され、それに関する本文が書き連ねられるという「写真中心」な構成。元々、サイトで公開されているわけで、ノリは完全にオンライン、ですね。 今までの2作同様、今回も「ものづくり」がレポートされるのですが、今回は相手が大物すぎて、変化は大きくて面白いですが、ちょっと「手作り感」が薄めな感じです。前作はやたら細かい手作りで、その前がいい感じの物づくり本でしたから、バランスはいいのかな。 しかし今回の変貌振りには驚きましたよ!もうめちゃくちゃ、素敵な庭園になっちゃって。写真が綺麗です。いいなあ、凄いなあ。でもこれ、何だか凄く、おもちゃっぽいのです。まるで絵に描いたような…。そう、これはまさに鉄道のレイアウトってやつでは…?ああ、なるほど。。。自宅の庭までレイアウトにしてしまう、庭園鉄道マニアの真髄を見たような気がします。やるならここまでやらなくては!? 力いっぱい楽しんでいる著者の姿勢がよく伝わるシリーズでした。 ●菜の花の独断と偏見による評定● --------------------------------- 文章・描写 :★★★ 展開・結末 :★★★ キャラクタ :★★★ 独 自 性 :★★★★ 読 後 感 :★★★ ---------------------------------
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作家・森博嗣が限りある時間と少なからぬ資金を惜しみなくつぎ込んで熱中するのは、自宅の庭にレールを敷き、鉄道ごっこをして遊ぶという実に「大人げない」趣味(本人談)。ひとまずの完結編となるシリーズ3巻の目玉は「庭園大工事」。着工から全線180m開通までのてんやわんやにテレビ取材。石畳...
作家・森博嗣が限りある時間と少なからぬ資金を惜しみなくつぎ込んで熱中するのは、自宅の庭にレールを敷き、鉄道ごっこをして遊ぶという実に「大人げない」趣味(本人談)。ひとまずの完結編となるシリーズ3巻の目玉は「庭園大工事」。着工から全線180m開通までのてんやわんやにテレビ取材。石畳にアーチ橋と名所を加えて、欠伸軽便鉄道は今日も大にぎわい。。沈着冷静な文体に漂うそこはかとないユーモア、絶好調の森エッセィ。
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