ベトナム語のしくみ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ベトナム語の全体像に触れることができます。細かな文法などは紹介されていませんが、書名にあるようにベトナム語の「しくみ」を面白く紹介してくれています。 動詞は時制や主語により変化しないとか、英語のように述語のあとに目的語がくるとか、それぞれの「しくみ」が読んでいて楽しいです。 でも単語と声調を覚えるのが大変そうです。 一昨年にベトナムから小学生のホームステイを受けれて、ベトナムという国に興味を持ち始めたのですが、昨年は家族で先方の家族に会いにベトナム旅行にも行ってきました。 家族ぐるみで仲良くなり、Facebookなどでいつも連絡を取り合っています。 仕事においてもベトナムとの関わりがありますし、挨拶やお店での買物くらいはやってみたくなるレベルまでベトナム語を勉強することにしました。 スラスラと読めて、かつ基本中の基本は身に付く感じです。
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案外楽しいベトナム語。来週もまたタフな交渉になるからせめてベトナム簡易会話くらいは出来るようになりたい。
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買ってから長らく放置していた本。 実は買ったことさえ忘れていた…。 最初ちょっと読んでみたのだが、ほとんど知っていることばかりだったし(当たり前か…)、文体がいまいち好きになれなかったので、放置してしまったのだ。 しかし、最近、ふとしたことからまた読み始めたら、いや、面...
買ってから長らく放置していた本。 実は買ったことさえ忘れていた…。 最初ちょっと読んでみたのだが、ほとんど知っていることばかりだったし(当たり前か…)、文体がいまいち好きになれなかったので、放置してしまったのだ。 しかし、最近、ふとしたことからまた読み始めたら、いや、面白かった。というのは、ベトナム語の、特に文法面が、ちょうど地図をながめるように概観できるからだ。ベトナム語万年初級者のワタシにとっては、良い復習となった。たとえば、修飾語と被修飾語の並び方を、改めて確認することができた。 また、新たにわかったことも少なくない。たとえば、「行く」に相当する動詞vaoとraの使い分けなども、初めて理解するすることができた。実は、前者は「入る」、後者は「出る」という動詞なのだ。それが、ハノイから南部のホーチミンに行く、つまり南下する場合は前者を、北部のハノイに北上して行く場合は後者を使うというのだ。日本語だと、「京に上る」の「上る」や「下る」などの動詞に相当するものだろう。ところで、ベトナム以外の場所でも、同じように言うのだろうか?ちょっと気になった。 di(行く)という動詞も面白い。「動詞+di」で命令文になったり、「マイナスの意味を伴う動詞/形容詞+di」だと、縮小を表すなど、さまざまな用法を見ていると、多義の構造や文法化の経路を考えたくなってしまう。 欲を言えば、漢字語について、もっと言及が欲しかった。たとえば、dien thoaiは「電話」という漢字に相当するとか。ベトナム語が漢字文化圏の言語の一員と言うことがわかれば、読者はベトナム語をもっと身近に感じることができるだろう。 普通の語学学習書の体裁は、簡単→複雑という方向に、章立てがされ、各章の内容は、スキット・単語・文法事項・練習問題というものだ。これはこれでよい。しかし、このような学習書には、文を組み立てるしくみを概観できるものでないものも多いのだ。そういう意味では、本書のようなものは、文法をおおざっぱにつかみなおすのに、非常に有効であると思った。 黒田龍之介さんなら、どう書くのだろうか?
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