ヒトはなぜペットを食べないか の商品レビュー
我々は秩序を必要とする、あるいは混沌を恐れる。なぜなら、カオスの中にあっては、上手く生きることができないからである。混沌から秩序を生み出すためには、境界が創られなければならない。だから、創世記で神は光よあれとして光と闇を創り、昼と夜を、天と地を、陸と海を、男と女を、といった様々...
我々は秩序を必要とする、あるいは混沌を恐れる。なぜなら、カオスの中にあっては、上手く生きることができないからである。混沌から秩序を生み出すためには、境界が創られなければならない。だから、創世記で神は光よあれとして光と闇を創り、昼と夜を、天と地を、陸と海を、男と女を、といった様々な二項対立的図式を生み出した。 こうした形式に当てはまらない境界式を人はタブーとし、神聖視し一方で禁忌として恐れ、嫌悪したのである。 ここで、コスモスとは社会文明のことである。こうした社会秩序を構築し、維持するための重要な文化装置が他ならぬ、「タブー」であったのだ。
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タイトルからして本好きには「読んでくれ!」と猛アピールしているとしか思えない(笑) まあ元が野生の生物を、人間の都合で飼い慣らして、動物としての社会性価値が上がっているのは何故かという、シンプルな内容。 ペット社会と言われて問題も多い昨今、なかなか勉強になりました。 割と...
タイトルからして本好きには「読んでくれ!」と猛アピールしているとしか思えない(笑) まあ元が野生の生物を、人間の都合で飼い慣らして、動物としての社会性価値が上がっているのは何故かという、シンプルな内容。 ペット社会と言われて問題も多い昨今、なかなか勉強になりました。 割と軽く考えてたんだけど、新潮だけあってお固い内容^^; もうちょっと読者層に合わせてハードル下げてくれないかなあと思わんでもない。 でもこういう学者が書くような本って大抵、『前提としてこれは知ってますよね?』が多過ぎるのな! 元々は愛玩具よりももっと具体性を帯びた使命を持っていて、だから主従関係の崩れちゃったワンコなんて昔はいようはずも無く。 飼えなくなったからって捨てられた動物のドキュメントを見るたびに、『人間て勝手だよなあ』と思います。 もちろん家族の一員として大事にされている方が大部分ですけどね。 そういう方にこそ読んで欲しいかも。 私はペットを持った事がないので、「確かになんで喰わねえんだろー」という人としてどうよ!?という考えで読んだからね(笑) ペットに注ぐ愛情の種類が分からない人間には、知識としては良いけれど、あんまり役に立ってないかも・・・。
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動物としての本能を忘れ、奇形化するまで品種改良された挙げ句に捨てられて処分されるペットの犬猫と。 生態系の原則に則り食べられる動物の犬猫は。 どちらが悲惨でどちらが幸福なのか。 「家族の一員としてのペット」の概念が染みついた現代人には、一概に答えを出すことは出来ないと思いますが。...
動物としての本能を忘れ、奇形化するまで品種改良された挙げ句に捨てられて処分されるペットの犬猫と。 生態系の原則に則り食べられる動物の犬猫は。 どちらが悲惨でどちらが幸福なのか。 「家族の一員としてのペット」の概念が染みついた現代人には、一概に答えを出すことは出来ないと思いますが。 飼うこと食べること、興味本位で買った本でしたが、中々考えさせられる一冊でした。(2009年7月8日読了)
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犬猫食の歴史から獣姦、果てはカニバリズムに至るまで、嫌と言うくらいに多くの食と性におけるタブーの例を詰め込んである。しばらく肉、いいかも・・・汗
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タイトルに釣られてしまった(笑)中味は勿論そういうことだが、人文系の詳しい考察が詰まった一冊で、タイトル以外の興味深い考察がギッシリです。
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