娘に伝えたいこと の商品レビュー

町田貞子(著者)

2010/12/29

明治生まれのおばあちゃんが、家庭や子育てや結婚について語る本。
実は正直なところ、書いてある内容にほとんど納得できるということのほうにおどろいた。
だから、子育てを終え、振り返った時にこれを読んで納得できるのだから、子育て前に読んでおくといいのかもしれない。(ただし何事も経験しないとわからないことがあるので……。)

「家族で食事をするのが大事」とか、「家族の予定はお互いに知らせる」とか、この本で家庭を築く上で重要だと思われることって、個人的には常識だと思うんだけど。
(でも先日の飲み会で、結婚してから20年、夕ご飯に帰ったことないよ、っていう男性を見たので、そういう悲しい家庭も多いのかなぁ……。)

時代の要請からか、「一人で子育てをしているお母さん、お父さんのために」という項目もあるし。

あと、年をとっても自分でできることは自分でしたほうがいいそうです。
「みていますと、どうも、人に頼って生きている人のほうが、早く亡くなる傾向にあります。」だそうです。

2010/05/12

読んでよかった。家庭の大切さについては、理解しているつもりであったが、実際自分はどのように考え過ごしたらよいか分らなかった。自分が今何をすべきか、考えるきっかけや指針を与えてくれた。今後は実践できるかが問題。自分との約束が一番破られる痛い言葉もありました。機会を見て再度読み返すつもりです。

2009/10/04

読みながら亡くなった祖母に話を聞いているような錯覚に
何度か陥りました。
自分も含め今の世の多くの女性が陥りがちと思われること、
はっと気づかされる箇所に思わず姿勢を正してしまいます。
家事も育児もすべて暮らしのことは、
家族に温かい手の温もりをあたえる、
そんな当たり前だけれど忘れがちな大事なことを改めて認識させられます。
こんな奥様がいたご主人はとても幸せだったと思うな。

2009/10/04

町田貞子さんも羽仁もと子さんに共感していた一人。生活のカリスマ。本当に、著者の最後の一冊。遺言のように書き残されていて。心にしみじみきます。生活することは、整理すること。町田さんの生活に懸かる姿勢は、ピンとしたもの。パソコンなんかなかった時代に当たり前だった、今忘れられている事、はっきり述べておられます。流れ着いた身では、本当にそう思います。機械は使われるのでなく、使いこなさなくては。自分にカツ入れる１冊です。