タフの方舟(1) の商品レビュー
環境エンジニアリング…
環境エンジニアリング兵団の胚種船「方舟号」をめぐる冒険文句なく面白いです。特に第三話は活劇こそ少ないものの、よくできた話です。
文庫OFF
訳:酒井昭伸、原書名:TUF VOYAGING(Martin,George R.R.) 禍つ星◆パンと魚◆守護者
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これ、面白いなぁ。1000年前の生物兵器製造できちゃう全長30kmにも及ぶ軍艦をゲットした元商人タフが環境エンジニアリングと称し諸問題を解決していく。タフのキャラが魅力的。
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読み易いし毒も利いていて味のある連作集 表紙 7点末弥 純 酒井 昭伸訳 展開 7点1986年著作 文章 7点 内容 689点 合計 710点
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ジョージ・R・R・マーティンというと、ゲームでもファンタジー小説でもけっこう有名な「七王国の玉座」の人です。 まだゲームの「七王国の玉座」もやったこともなく、小説「七王国の玉座」も読んだことがないのですが、わたし、この人、知ってます。 創元推理文庫のSFシリーズからでていた「ワ...
ジョージ・R・R・マーティンというと、ゲームでもファンタジー小説でもけっこう有名な「七王国の玉座」の人です。 まだゲームの「七王国の玉座」もやったこともなく、小説「七王国の玉座」も読んだことがないのですが、わたし、この人、知ってます。 創元推理文庫のSFシリーズからでていた「ワイルド・カード」シリーズのまとめ役の人ですね。 「ワイルド・カード」を読んでいた頃は、ちょうど、「X-MEN」とかアメコミにはまっている頃((実は、今も読みたいと思っているのですが、小学館プロダクションがアメコミから手を引いてからは、物理的に無理なんですよねぇ…。JIVE高いし、売ってないし…))でして、この小説で読めるアメコミが、わたしは、めっちゃ好きだったのです。 まあ、「ワイルド・カード」は、シェアワールドもので、いろんな人が書いていて、人によってできも違って、ジョージ・R・R・マーティンは、なん、盛り上がる話よりも、まとめのような話ばっかり書いていたと記憶していますが…。 さて、今回の「タフの方舟」です。 第1話は、どうやって、タフが方舟を手を手に入れたのかというお話でした。 これを読んだときは、イマイチでした。 なーんか、悪いヤツばっかりで、いやなかんじのお話なんですよ。 それから、短編連作っていう感じなんですが、1話1話、章わけが何にもないんですね。わたしは、割と小刻みに切って本を読んでいく人なので、キリのいいところがない小説というのは、けっこう読みにくい…。 うーん、30ページぐらいで1区切りあるのが読みやすいんですよ。 なんとなく、先も読めてるし……。 プロローグから、もっと、ホラーっぽい話を期待していたら、なんと、アクション映画だったという感じです……。 タフの性格も、なんかつかみ所がない。 と思って、2話目の「パンと魚」に進んだのですが、これは、メッチャ面白かったです。 トリー・ミューンという姉御が、かっこいいんだ。これが。 人口爆発を起こしている惑星。そこに、タフが行って、初仕事というお話です。 どうも、あとがきを読むと、この惑星のお話が、メイン・ストリームで、1話とかは、あとから付け足しの話のようです。 うーむ。こうやって、シリーズが書かれた順じゃなくて、時代順に並べられることって、よくあるんだけど、あんまりこれが成功しているとはいえないなぁ。 成功してない例で悪いけど、 「風の大陸」 「エルリック・サーガ」 「ポーの一族」 なんかも、やっぱり、書かれた順で読んだ方がおもしろいと思うのです。 「あのキャラクターの過去」とか、「あのキャラクターたちの出合い」だから、面白い話も、いきなりしらんキャラがでてきても、楽しめないのです。 その点、レンズマンは、偉いなぁ。今までさりげなく(あれは全然さり気なくないか?)触れられていた過去が、詳しく語られていくというのは、楽しいです。 なんか、関係ない話になってきたな(笑) えーと、タフは、ネコを飼っていて、そのネコたちが、けっこう無味乾燥なタフに彩りをあたえてくれていると思います。 それから、タフは、なんか、悪辣で、無礼な人間みたいに書かれているのですが、実は、まあ、自分の良心に乗っ取って行動しているということで、けっこういい人のようです。 ただし、いい人が、いつも正しい選択ができるとは限らないです…。 特に、タフみたいに、メチャクチャな力を持ってしまっている場合は…。 そのへんの議論は、「パンと魚」のなかで、トリー・ミューンとタフがやっています。 まあ、今のところ、タフは、失敗なしなのかなぁ。このあたりは、まあ、疑問が残るところではありますが。 素人だしね。メチャクチャな力が、思いもかけない悲劇を引き起こすことも、やっぱりあると思うんですよ。 でも、そういうことをひっくるめて、それほどあまくわないけど、けっこう作者は、人間を信じているところがあるなぁと思います。 ただし、これって、たくさんの人口を養えるようになったけど、本質的に、解決になってないんですよねぇ。 まだ、続きがあるようなので、どうなるのか楽しみです。 あと、トリー・ミューンが、どうなるかも、気になっています。 はじめは、ネコを嫌っていた彼女が、虜になっていくところも、けっこうネコ好きには読ませるところです。 ネコ好きに、悪い人はいないと思います。
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息子らも気に入っているSF (胚芽)船という形態ではないだろうけど 近い将来にそれがあるとすれば 兵器開発に使われちゃうんだろうな
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面白かった。 思わずニヤリとしてしまう会話の応酬。 本音を掴ませないタフのキャラクターが魅力的。
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一話完結のストーリー展開なので、登場人物や背景を覚えた頃に終わるっていうのが最初は馴染めなかったけど、すぐにタフワールドにはまってしまった。 「さようで」がすっかり口癖になってしまった。
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2巻目「タフの方舟2 天の果実」とセットでの感想。 マーティンは短編が大好きなのだけれど(氷と炎の歌は途中で止まっている。スマナイ)これはもう主人公のキャラ勝ち!「宇宙一あこぎな商人」のタフが様々な星の問題を解決する話なのだが、タフの馬鹿丁寧を越したド丁寧で独特の口調が秀逸で、日...
2巻目「タフの方舟2 天の果実」とセットでの感想。 マーティンは短編が大好きなのだけれど(氷と炎の歌は途中で止まっている。スマナイ)これはもう主人公のキャラ勝ち!「宇宙一あこぎな商人」のタフが様々な星の問題を解決する話なのだが、タフの馬鹿丁寧を越したド丁寧で独特の口調が秀逸で、日本語で読めてよかったなぁ!と思った。他も訳語が素晴らしい。 主人公のキャラももちろんだが、何より2冊ともに出てくる人口過剰の星ス=ウスラムの女政治家、ミューンが最高。肝っ玉姉御(年はいってるが)な口調も素敵、行動が素敵。彼女とタフの丁々発止が楽しく、しかし問題は重いので後味がいい、割り切れる話でもない。1巻目は「そこまであこぎじゃないな…」とタフを思っていたのだが、2巻目になるといろんな意味でタフは「超越」してくる。神に近しい力を手に入れたものは、果たして神とどう違うのか?という問いに、自信を持って答えられる人間はいるのだろうか。 訳者の方による後書がまた最高なので、ぜひとも本文を読んでからじっくり読むべし。
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たぶん出版されてすぐに買ったはずだから、丸五年も放置していたわけで、なんともったいないことをしていたのか。主人公タフは実際にお付き合いするとなったら相当面倒くさい思いをさせられることは確実ないやったらしい男だけど、そんなタフに翻弄される人たちのことを読むのはたいへんおもしろい…っ...
たぶん出版されてすぐに買ったはずだから、丸五年も放置していたわけで、なんともったいないことをしていたのか。主人公タフは実際にお付き合いするとなったら相当面倒くさい思いをさせられることは確実ないやったらしい男だけど、そんなタフに翻弄される人たちのことを読むのはたいへんおもしろい…って私も相当いやなやつだな。タフの向こうを張るポートマスター、トリー・ミューンのかっこよさ。こういう役を女性が担うようになったのが現代の(未来か)よいところですな。
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