両性具有迷宮 の商品レビュー

西澤保彦(著者)

2002年度センス・…

[文庫ＯＦＦ]

2002年度センス・オブ・ジェンダー賞特別賞を受賞した作品。主人公は森奈津子。

ジェンダー論をベース…

[文庫ＯＦＦ]

ジェンダー論をベースにしたサスペンス風作品。性のことを扱っているので、エロティックな描写はあるものの、官能作品とは違う。セクシャル・サスペンス・コメディといったところか。ホモやレズなんかにステレオ・タイプな見解しか持っていない人にはお薦めである。

2024/08/24

全てが突き抜けている感じがして読んでいて好きだった。

全体的にsfコメディの要素が強いかなと思うが、軽い感じだけではなく性に関すること、人に関することが的確に要所要所で重みを発揮していた。
これだけの内容でここまで深み？質を出せるのは凄いと思う。

2013/04/15

内容（「BOOK」データベースより）
ある夜、コンビニで森奈津子は突然の爆風にひっくり返った。となんと、爆風を浴びたうら若き乙女全員の股間に男性器が!宇宙人のミスが原因だったのだが、やがて彼女たちを標的にした殺人事件が連続発生。さしもの奈津子も楽しんでばかりもいられない。男性器を生やされた一人として、真相究明に勃ち上がった。2002年度センス・オブ・ジェンダー賞特別賞受賞作。

2011/05/19

このシリーズにとやかく言っても仕方ないか。読み手を楽しませられるかどうかのみに単純に挑戦している。その挑戦が成功しているかどうかはさておき、奇想天外の設定とそれに伴って起きる殺人事件。ただ犯人当てのパズルとしてはかなり物足りなかった。途中に入ってくるエロばかりに目が行って伏線を見落としていたからかもしれないが。ちゃんと読み直せば、また新味があるのかもとは思うが、そこまでする気が、今は起こらない。

2011/04/18

馬鹿です。作者も馬鹿なら読んでる自分も同じぐらい馬鹿です。登場人物の名前も異形コレクションとかで見たことある名前ばかりでした。ほんとによく許可出ましたね。爆笑と官能的な雰囲気が合わさった作品。

2011/01/24

何か、色々な意味で濃い。
恋愛の内容とかそういう問題じゃなく、濃い。
これは同性愛者というもの自体が嫌！　という人には
確実に読めない内容だと思います。
面白ければどうでもいい、という人や、読めれば～という人は
大丈夫かと思われますが。

その辺りは飛ばしてしまえばいいとしても
宇宙人は出てくるわ、そのせいで事件は起こるわ…。
そのせい、というよりは、だから分かりやすかった？　かも？？
どちらにせよ、すごい状態で終わってしまいました。
驚きの犯人！　とかいう問題じゃありません。
すごかったです。

2010/09/10

　軽妙に進んでいって楽しい。思ったよりもエロじゃないし。むしろ、主人公森さんのメッセージにはまってしまう自分がいる。でもこれ、森さんが女性だから美しい物語になるのだと思う。それにしても、敵役の男たちの醜いことよ。アンチテーゼだから仕方がないにしても、何の救いもない。

　ミステリとしては、まあまあかな？ってくらい。特に関心もしなかった。まあまあのレベル。宇宙人とかぬいぐるみとか疑似ペニスとか、そういったものを一度すかっと飲み込んでしまうまではちょっと入り込みにくかったけど、それはこっちの都合というものだろう。

　見かけによらずひねりがすごいから、あんまりまじめに考えてしまう人には向かないかも。
2008/4/19

2010/06/14

初めて読んだ西澤保彦の本。いろいろ実在の作家が出てきておもしろいなぁ、とか白クマくんが他の本でも後に出てきたなぁ、とかエロく描いてもエロさがないとこ森奈津子っぽいなぁとか。そういうとこがおもしろかった。

2010/04/21

新規購入ではなく、積読状態のもの。
2009/1/30つくば出張の新幹線内で読了
以前「なつこ、孤島にとらわれ」でもでてきたなつこが主人公。タックシリーズやチョーモンインシリーズとは違った西澤作品であるが、ついていけない世界であった。