旅の終わりの音楽(上) の商品レビュー
映画「タイタニック」…
映画「タイタニック」で船が沈没してる最中に演奏をしていた楽団員が写りましたよね。あの人たちのお話です。
文庫OFF
ぼくの本じゃない。連れが買ってきた。「タイタニック」で、かつ沈没間際まで演奏をしていたという「バンド」の話を下敷きにした小説。そこまで揃ってしまってはなかなか読む気にならないとしたもの。 しばらく書棚で眠っていたけれど、iPad用にPDF化したのをきっかけに上巻読了。ここまでの...
ぼくの本じゃない。連れが買ってきた。「タイタニック」で、かつ沈没間際まで演奏をしていたという「バンド」の話を下敷きにした小説。そこまで揃ってしまってはなかなか読む気にならないとしたもの。 しばらく書棚で眠っていたけれど、iPad用にPDF化したのをきっかけに上巻読了。ここまでのところとても楽しく読めている。というか、引用部分に掲載した、 「そうです」彼はたどたどしい英語でいった。「ぼくがブライエルンシュテルンダヴィット・ブライエルンシュテルンです」 の部分だけで十分読んだ価値があった感じ。 もうちょっとまじめに書くのなら史実に引きずられず、きちんとモチーフとして消化出来ている感じ。 「なんだ、史実じゃないのか」とがっかりする人もいるかもしれないけれど、十分に楽しめるアナザー・ストーリー。
Posted by
タイタニック号沈没の時、最後まで演奏し続けた楽団員の話。 とはいっても、メンバーは作者の創造されたもので、タイタニックという状況を借りているだけだ。史実と虚実が、見事に一体化していてこの上もなく美しい模様を描いている。 七人の楽団員のうちの5人のタイタニックにいたるまでの話...
タイタニック号沈没の時、最後まで演奏し続けた楽団員の話。 とはいっても、メンバーは作者の創造されたもので、タイタニックという状況を借りているだけだ。史実と虚実が、見事に一体化していてこの上もなく美しい模様を描いている。 七人の楽団員のうちの5人のタイタニックにいたるまでの話がメインになっているのだが、私は最初のリーダーの話が胸に響いた。 ともあれ、この小説にこれ以外のタイトルはないし、これ以上のタイトルもない。このタイトルが全てを集約しているし、これ以上語ることも必要ではない。 そして、そういうタイトルを得ることのできた小説というのは、それだけで幸福なのだとも思う。
Posted by
中途半端な才能なら無い方がマシなのだろうか。 男の人が読んだらどう思うのかな。 それなりに幸せに暮らして行く道を、私なら模索したと思うけど。 そんなことを考えた。
Posted by
映画タイタニックでは、主人公2人の悲恋よりも、最後まで演奏を続ける楽士達に感動したわけですが、本書はフィクションなんですね。
Posted by
- 1