ソニーが危ない! の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
SONYという大企業がどのように起こり、どのように大企業に成長していったのか、そしてどのような問題を今抱えているのかをまとめた一冊。井深大氏と盛田昭夫氏という創業期を支えた二大巨頭が持つ会社に対する考えは大きく異なっているものであったが、両氏は袂を分かつことなくSONYを大企業へと成長させていく。井深氏は根っからのエンジニアであり、会社経営には危なっかしいところが多かったが、理科系出身でありながら経営に明るい盛田氏によって、SONYは大企業へと成長していく。 大企業では自由な研究開発ができないとする井深氏に対し、大企業思考の強い盛田氏という正反対の二人を創業者に持つSONYが孕む問題点が近年顕在化してきたとして、SONYの歴史を辿っていくことになる。 さまざまな事業拡大を行い大企業へと成長したSONYはコア事業であるエロクトロニクス部門での低迷に悩まされている。この基幹事業での復活がSONY復活における最大の課題である。そもそも井深氏以来のエンジニア気質によって成っていたSONYという会社は、文科系出身の出井氏時代にはソフトウエア事業へと傾倒し、コア事業であるエレクトロニクス分野はないがしろにされてきた嫌いがある。そもそもSONYは誰よりも先に未知へと挑戦していくというSONYスピリッツをエンジニアに求めながらも、大企業として安定した経営を行っていかなければならない。したがって、その社長にはエンジニアの気持ちがわかり、かつ経営に長けた人がならなければならない。出井氏に欠けていたのは技術者への理解と、技術者のモチベーション維持といったところであろう。SONYショックはこのようなことが原因で起こった。 SONYという特殊な企業における技術者と経営者との関係がどのようであるか、またカリスマ経営者たちの考えや実績が読み取れて良かった。
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2003年発刊で、少しずつ技術のソニーが崩壊し始めてくる様を描いている。企業は寿命が30年というが、エレキの技術者の創業から、だんだんと変わってくる様はある意味、世の中の常である、仕方のないものかと感じてしまった。 2012年のソニーの社長が交代せざるえなくなったことも含めて、...
2003年発刊で、少しずつ技術のソニーが崩壊し始めてくる様を描いている。企業は寿命が30年というが、エレキの技術者の創業から、だんだんと変わってくる様はある意味、世の中の常である、仕方のないものかと感じてしまった。 2012年のソニーの社長が交代せざるえなくなったことも含めて、歴史を振り返る意味ではよいかもしれない。
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神話というがそもそも実体があったのかどうか。だから低落というが最初からただの幻想、バブルだったのでは? ウォークマン、ビデオ、DVD、PC、テレビの全てにおいて負けている。何でも勝ってない。 情けない会社だ。周りにソニーの商品なんて何もないことに気がついた。
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