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カンディード 他五篇 の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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18世紀のフランスの…

18世紀のフランスの代表的な啓蒙思想家ヴォルテールの代表作です。無垢で純粋なカンディードが、楽園を追放され、苦難と災厄に満ちた社会へ放り出されるというストーリーです。本書を通して、ヴォルテールは当時の現実の社会批判をしています。

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ずっと善はすべてだと…

ずっと善はすべてだと思い込んでいたカンディード。あることを境にしてそのことを疑います。人間の本性なんでしょうか?と思う本です。

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人を疑うことを知らぬ…

人を疑うことを知らぬ純真なカンディード。楽園を追放され,苦難と災厄に満ちた社会へ放り出された彼がついに見つけた真理とは……。当時の社会・思想への痛烈な批判を,主人公の過酷な運命に託した啓蒙思想の巨人ヴォルテールの代表作です。作者の世界観の変遷を跡づける5編のコントも収録されてます...

人を疑うことを知らぬ純真なカンディード。楽園を追放され,苦難と災厄に満ちた社会へ放り出された彼がついに見つけた真理とは……。当時の社会・思想への痛烈な批判を,主人公の過酷な運命に託した啓蒙思想の巨人ヴォルテールの代表作です。作者の世界観の変遷を跡づける5編のコントも収録されてます。

文庫OFF

2023/07/23

ジェットコースターストーリー ゲーテやシェイクスピアも好きだが、展開の移り変わりのスピード感がもの凄いうえ、何故か読みやすいのが凄い。 ヴォルテール先輩さすが。 大好きな小説TOP5に入る名著。

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2023/08/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1700年代の時代の著者が、世界各地で様々な不幸に遭う人々をファンタジー的に描く。 最善説(オプティミズム)に対する批判でもある。 「しかし、ぼくたちの庭を耕さなくてはなりません」(459頁)

Posted byブクログ

2021/01/31

ミクロメガスが楽しくて好き。 経験論に対する強い肯定と、ライプニッツ哲学に対する強い否定。 ヴォルテール、好き嫌い激しそう。

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2020/07/02

P454「(大地を耕し、飲み、食べ、眠り、そして)沈黙することだ」この()内の言葉を線を引いて削除していることが注釈に書かれているのがいい。最善説というにはあまりに厳しい境遇とエルドラードでの経験を経て労働に至る。平穏は退屈だから失うまでその良さに気づかないのかなぁ。ただカンディ...

P454「(大地を耕し、飲み、食べ、眠り、そして)沈黙することだ」この()内の言葉を線を引いて削除していることが注釈に書かれているのがいい。最善説というにはあまりに厳しい境遇とエルドラードでの経験を経て労働に至る。平穏は退屈だから失うまでその良さに気づかないのかなぁ。ただカンディードだけを読むよりも5編のコントと一緒に読める岩波文庫がいいかも。

Posted byブクログ

2016/01/05

『カンディード』。18世紀フランスの啓蒙思想家ヴォルテールの代表作が、ついに光文社古典新訳文庫から出版されました。本書は、当時ヨーロッパで有力な思想となっていたライプニッツの「最善説」を背景とした小説です。 主人公カンディードは、「神によって創造されたこの世界ではすべてが最善で...

『カンディード』。18世紀フランスの啓蒙思想家ヴォルテールの代表作が、ついに光文社古典新訳文庫から出版されました。本書は、当時ヨーロッパで有力な思想となっていたライプニッツの「最善説」を背景とした小説です。 主人公カンディードは、「神によって創造されたこの世界ではすべてが最善である」という恩師の教えを素朴に信じている青年。しかし、男爵の娘と恋に落ちてしまったがために故郷を追放され、彼の受難が始まります。戦乱やリスボン大地震、盗賊や裏切りなど数々の不幸がカンディードを襲い、「最善説」への信頼が試されることになるのです。 ここにはもちろん、著者ヴォルテールによる「最善説」への鋭い批判があります。この世界では毎日のように悲惨な出来事が起きているのに(本書は1755年のリスボン大地震をきっかけに執筆されました)、「すべては最善である」と主張することは、苦しんでいる人々の痛みを無視することであり、「生の苦しみに対する侮辱」ではないかとヴォルテールは考えたのです。 一方で、風刺の対象となった「最善説」は、本書においてはかなりアンフェアな仕方で扱われているようにも思えます。ライプニッツ自身の「最善説」は今日でも通用する意義を持った思想と言えますが、こうした点については「解説」においてバランスのとれた説明がされています。 多くの災害や人間の悪事を経験したカンディードが、どのような境地に至るのか。ラストの有名な一言も含めて、ぜひご自分で確かめてみて下さい。古典新訳文庫シリーズの他の訳書同様、訳文は現代的でこなれていて、とても読みやすくなっています。 (ラーニング・アドバイザー/人社 KURIHARA) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら ※レビュー本(光文社古典新訳文庫,2015)は所蔵していないため、ヴォルテール作、植田祐次訳「カンディード : 他五篇」岩波文庫2005年の所蔵情報をご案内します。 http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1223493

Posted byブクログ

2015/11/27

「カンディード」そのグロさエグさに想像力が悲鳴をあげる。でも大味な心情描写やいかにも翻訳調な語りのおかげか、悲惨な展開にありながらも人物は妙な落ち着きを呈しており、そのアンバランスさについ失笑してしまう。それともこれが最善説の世界か。

Posted byブクログ

2015/11/08

意外にもコスモポリタンな物語で、結構楽しめた。思想的背景については、Booklogにあるほかの方たちのレビューが巻末の解説よりも参考になる。騙されやすい、もしくは善良な男が災難に遭いながら世界各地を転々とするパターンのストーリーが多いのは、欧州を転々としたヴォルテール自身の人生が...

意外にもコスモポリタンな物語で、結構楽しめた。思想的背景については、Booklogにあるほかの方たちのレビューが巻末の解説よりも参考になる。騙されやすい、もしくは善良な男が災難に遭いながら世界各地を転々とするパターンのストーリーが多いのは、欧州を転々としたヴォルテール自身の人生が影響してもいる気がした。 1.ミクロメガス 2.この世は成り行き任せ 3.ザディーグまたは運命 4.メムノン 5.スカルマンタドの旅物語 6.カンディードまたは最善説

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