こんな入試になぜできない の商品レビュー
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2005年刊。いわゆるゆとり教育批判の急先鋒となった著者たちの手によるもので、内容は表題どおり。大学入試が、目指すべき数学力の指標になっている現状からすれば、意義深く、興味深い内容なのは確か。ただ、できれば、これらの数学の試験を課しうる高校の数学教育の有りようにももっと切り込んで欲しかった。多様な学力状況の下、どの高校生も3年間の授業を受けただけで京大や東大を受験できるわけではない。こういう書を読むにつけ、そもそも中高6年間で公費投入される中等教育を事実上終了させて良いかという根本的疑問が一層生じる。
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