宇宙舟歌 の商品レビュー
宇宙版『オデュッセイア』。世界中の神話を引用した法螺話が続出する。そのあけっぴろげで大風呂敷を広げた語り口がジョイスの『ユリシーズ』でパブに群れ集う酔っ払い同士のあけすけな会話を思い出させる。作家がアイルランド系の生まれというのが納得できる独特の作風。アイリッシュが好きな人には絶...
宇宙版『オデュッセイア』。世界中の神話を引用した法螺話が続出する。そのあけっぴろげで大風呂敷を広げた語り口がジョイスの『ユリシーズ』でパブに群れ集う酔っ払い同士のあけすけな会話を思い出させる。作家がアイルランド系の生まれというのが納得できる独特の作風。アイリッシュが好きな人には絶好の読物。抱腹絶倒しつつ、英雄の孤独というものを噛みしめることができる。
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宇宙のワクワク冒険。「舌を切られたからまた生やした」とか「二本目の舌を生やして二枚舌(嘘つき)になった」とか軽い超展開がロダーリっぽい。面白かった
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- ネタバレ
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ホメーロス『オデュッセイア』を題材に、宇宙を舞台にした英雄叙事詩。荒唐無稽な展開と毒のある設定で脳みそが揺さぶれる。リラックスした週末の夜の読み物。
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暑い日に、頭が朦朧としているときに読むとなんかすごいはまった 。意味なしジョークの大洪水みたいな。ロードストラム船長大好き。
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[ 内容 ] かのホメロス「オデュッセイア」の舞台を宇宙におきかえ、われらがロードストラム船長とその乗組員たちが繰り広げる大冒険を綴ったラファティ版英雄叙事詩。 一行が向かうのは、快楽を貪る世界、巨人たちが毎日死ぬまで戦う世界、時間が異様に速く過ぎる世界、そして人喰い世界。 世界...
[ 内容 ] かのホメロス「オデュッセイア」の舞台を宇宙におきかえ、われらがロードストラム船長とその乗組員たちが繰り広げる大冒険を綴ったラファティ版英雄叙事詩。 一行が向かうのは、快楽を貪る世界、巨人たちが毎日死ぬまで戦う世界、時間が異様に速く過ぎる世界、そして人喰い世界。 世界のすべてを支える男の替わりを務めたり、はたまた動物に変身させられたり。 危機また危機! 故郷ビッグ・タルサにたどりつくのはいつの日か…奇想天外なアイデアの連続、どす黒いユーモアと幻想的ロマンティシズムに彩られた奇妙奇天烈な豊饒世界。 偉大なるほら話の語り手、ラファティによる傑作長篇がついに登場。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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宇宙版『オデュッセイア』。とはいえオデュッセイアをちゃんと読んだことなくても、十分楽しめるし、有名なエピソードは意外と知っているもの。 科学が進歩したからこそ神話が必要になるというスタンスはなんとも面白く、出てくる話はいつものラファティ節全開で、本当にホラ話ばかり。それなのになぜ...
宇宙版『オデュッセイア』。とはいえオデュッセイアをちゃんと読んだことなくても、十分楽しめるし、有名なエピソードは意外と知っているもの。 科学が進歩したからこそ神話が必要になるというスタンスはなんとも面白く、出てくる話はいつものラファティ節全開で、本当にホラ話ばかり。それなのになぜか真面目な内容に感じられるのが面白く、この作者の力量だと思う。実に個性的。
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