朝倉恭介 Cの福音・完結篇 新装版 の商品レビュー
朝倉恭介シリーズ完結…
朝倉恭介シリーズ完結作。朝倉恭介と川瀬雅彦が遂に対決。
文庫OFF
10年以上ぶりにエキサイティングな読後感をふと思い出しはいいが、さて何だったかなとタイトルも著者も忘れていてやっとのことで検索できたのでブクログに記録。
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凶悪なコカイン販売組織の裏ボス、朝倉恭介。 コカインを意味する「C」の暗号で、 コカインの恐怖を描いて衝撃的だった『Cの福音』以降、 朝倉シリーズの6作目である。 朝倉恭介の全てのコカインビジネスは機密中の機密。 特に日本での販売ルートは絶対ばれないように 気をつけていたはずな...
凶悪なコカイン販売組織の裏ボス、朝倉恭介。 コカインを意味する「C」の暗号で、 コカインの恐怖を描いて衝撃的だった『Cの福音』以降、 朝倉シリーズの6作目である。 朝倉恭介の全てのコカインビジネスは機密中の機密。 特に日本での販売ルートは絶対ばれないように 気をつけていたはずなのに、 ふとした不注意からほころびがみえはじめた。 この作品では、ついに朝倉恭介の名前とその行動が 一部始終明らかになり、警察の手が迫って来る・・・ 悪の闇に生きる者は、いつしか闇に消える. 内容紹介の言葉だが、 朝倉恭介のストーリーにピッタリである。 人間であるとは思えないほど 冷静冷徹、頭脳明晰で非情な悪の帝王が 法の裁きを受けるまでの ハラハラドキドキの物語だった。 朝倉をほっておくとますます犯罪が増えるだろうから こんなラストもいたしかたないのだろう。 悪の帝王だが、キチンとした自分のルールで ブラックビジネスをやっていたその力量には 密かなあこがれすら感じているから、 このまま終わってしまうのは残念だ。 アルセーヌルパンもそうだが、 極悪人と言われても、案外影では人気がある。 隠れ朝倉ファンも多いと思う。 完結編とあるが、ぜひ『再び』編を期待したい。
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+++ 航空機事故で両親を失い、異郷アメリカで天涯孤独となった朝倉恭介は、おのれの全知力と肉体を賭けて「悪」の世界に生きることを決心する。NYマフィアのボスの後ろ盾を得て恭介が作り上げたのは、日本の関税法の盲点をつき、コンピュータ・ネットワークを駆使したコカイン密輸の完璧なシステ...
+++ 航空機事故で両親を失い、異郷アメリカで天涯孤独となった朝倉恭介は、おのれの全知力と肉体を賭けて「悪」の世界に生きることを決心する。NYマフィアのボスの後ろ盾を得て恭介が作り上げたのは、日本の関税法の盲点をつき、コンピュータ・ネットワークを駆使したコカイン密輸の完璧なシステムだった。驚くべき完全犯罪…しかし…。国際派ハードボイルド作家楡周平の記念碑的デビュー作品。 +++ 何不自由ない家庭に生まれ、優秀な頭脳を持ち、まっすぐに生きていくはずだった朝倉恭介だが、航空機事故で両親を一度に失い、その人生は悪の道へと一直線に進むことになるのだった。優秀な頭脳を駆使して法の盲点をかいくぐり、コカインの密輸に手を染める恭介は、悪以外の何物でもないのだが、なぜか憎む気持ちにはなれず、彼の側に立って成り行きを見守ってしまうのである。悪以外の何かが彼の中に眠っていると期待するからだろうか。ハードな一冊である。
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