図解 よくわかるソフトウェア・ジャストインタイム の商品レビュー

前田卓雄(著者),橋本隆成(著者),甲斐敏治

2012/04/30

　既存の方法論をジャストインタイムの体裁でまとめたような本であるが抽象議論の範囲を全く出ていないと感じる。
　個人的には、参考にならないレベルであった。
うがった見方をするならば、やってる人たちもちゃんと定義できてないんじゃないか、とか、Just In Timeというコンセプトありきで既存の方法論をつぎはぎしただけなんじゃないか、という出来で、完全にタイトル負けである。
　こういうものが無くてよいとは思わないのだけれど、実践的なプラクティスと思想・枠組みの部分は両立してナンボだと思う。

2009/10/07

ソフトウェア開発にトヨタの生産方式を適用して、効率的なプロダクト開発をしましょうという本。
書いてることは、まあ正しいと思う。
けど具体的に実践方法が書いてないから、参考になりませんでした。

この本の厚さでトヨタの生産方式が適用できるなら、ビッグ3はトヨタ、ホンダ、日産ってなるよ、って思った。

2009/10/04

速読で読了。
「眠れる利益」の掘り起こし方についての本。かなり難しい問題です。
The Goal（エリヤフ・ゴールドラット）も、ある程度参考になりますが、より幅広く、具体的なことを考えようとすると、具体的なイメージがほとんどできなくて、ものすごく難易度が高いことが分かります。
地道に、時間をわずかでも確保して、定期的に改善していって、短／長期的な、複数の視点を持って行動する必要があるのだと思います。(2008/12/4 暫定)

章立てを紹介します。
第１章　ソフトウェア開発の抱える危機的な課題
第２章　２１世紀のソフトウェア開発戦略
第３章　ソフトウェアビジネスとジャストインタイム
第４章　ソフトウェア・ジャストインタイムへのアプローチ

１、２、４章で、課題、解決の方向性、具体的な解決を目指した行動のヒントの流れになってます。
３章が起承転結でいうと転にあたると思います。製造業における、「ジャストインタイム」（必要な時に必要な物だけ）「自働化」「見える化」を、ソフトウェア開発に適用して、その現状、必要なことについて書いてあります。(2008/12/5 暫定)