なんでも屋ナンデモアリ(1) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
まだBLにはなっていない話。 敦は父の死と共に、父が作ったリストランテを引き継いだけれど、お客さんがすっかり減り、閑古鳥が鳴いているありさまだった。 潰れる直前のその店に、昼夜のコースを食べにくるちょっと変わった男。 高額のワインを頼み、年間で三千万を使う男―― けれど、一言も男と一言も会話をしたことはない。 店の財政はどんどん悪くなっていき、いよいよ店を閉めようかという気持ちが、敦の中に湧いてきた。 しかし、たった一人の客である男を無視できなくて―― という話でした。 下町のリストランテの料理のうまくないシェフのお話で。 そこに集まってきたのは、料理のできないシェフ、元四番バッター、ピアニストのなりそこないの3人。 今回の話は、それぞれがそれぞれの挫折を話して、ではこの3人で何かを始めよう! というところまでで終わっています。 タイトルに「1」って書いてあるので、動き出すのはこれからなので、評価はそこからかな? という感じでした。 楽しみに続きを読みます。
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このなんでも屋シリーズは色々メディアミックスされていて本当に何でもアリだ。 小説のほかにラジオドラマや漫画もある。いつかアニメにもしてもらいたいもんだ。ドラマでも面白いかもしれん。誰が演じるのかは知らんが。 アンダードッグというサブタイトルが示すとおり負け犬のお話。漫画版では既に...
このなんでも屋シリーズは色々メディアミックスされていて本当に何でもアリだ。 小説のほかにラジオドラマや漫画もある。いつかアニメにもしてもらいたいもんだ。ドラマでも面白いかもしれん。誰が演じるのかは知らんが。 アンダードッグというサブタイトルが示すとおり負け犬のお話。漫画版では既になんでも屋を始めているが、本書は開業までの経緯を書いたもの。 美味しい料理が作れないリストランテのシェフ・敦とその幼馴染で元高校球児で甲子園の夢を果たさせなかった寅さん、それにピアニストになりそこなり、作曲家まで辞めてしまったバツ2のミキちゃん。三人はそれぞれに過去を抱え、負けてしまった後の人生を歩んでいる。 成功する人もいれば、失敗する人もいる。しかもその判断基準は酷く曖昧で冷たい。 就活最中に読むものではなかったかも知れんが、今だからこそ良かったのかもしれない。 試験が終わっても、学校が終わっても、就活が終わっても、ゲームが終わっても、その先にはまだまだ人生が続いている。 目先のことに精一杯だけど、ちょっと一息ついて山の向こうを見てみるのもいいかもしれない。その先に何が広がっているのか、偵察に行く時間も必要だろう。
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