都立高校は死なず の商品レビュー

殿前康雄(著者)

2012/06/28

このような教育環境にあったらば
きっと生徒も、教師もいい関係を築けたのではないの?
と私の高校生活を振り返り、思いました。
そもそも討ちの高校は生徒に対して敵意むき出しの
教師がいっぱいいましたからね。
(でもなぜかわたしは良くしてもらった経験が多いです)

本当にすごいな、と思うのは
抵抗勢力にもめげない校長先生の
その行動力です。
悪い慣習にさらされた人たちに
果敢に向かって言ったその姿勢。
そして｢一番にやる｣その行動力。
これは教育以外でも備えていて損はないきがします。

きっと魅力ある学校だったんだろうなぁ。

2012/05/29

内容に納得できるか否かはおいておいて、鼻につく文章ってあるじゃないですか。そんな感じ。
憶測ってモノ言うなっていっててご自分が憶測でもの言ってませんか？

だいたいそんな感じの本。活動的な人で数々の改革を成してきたことは伝わった。あとは文章をなんとかしてくれれば尊敬してもいい（なんで上から目線）

2011/07/16

東京都第７学区Ｎｏ．１の八王子東高校の元校長がいろいろと語っています。
教育の現場はこういうものなのか？とあらためて考えさせられました。
管理職の立場、教員の立場もわからなくもないですが、
より良い学校をたくさん増やして欲しいものです。
ゆとり教育の失敗などいろいろな問題がありますが、
みなさんも考えてみませんか？

2010/06/01

我が母校八王子東高校で著者の殿前さんがいかにして改革に取り組んだかの記録。
教員の世界の閉鎖性とか沈滞ぶりがよくわかる。
そしてそうゆう保守的な社会にいかに改革をもたらすかとゆうところで彼の手腕は参考になる。
ある程度の競争は教育の世界にももたらされるべきであるなとしみじみ感じた。その競争とは一つの基準で図ることではないんだけどね、テストの点数とか有名大学の合格者数とか。
それにしてもおれの知ってる固有名詞が出てきたときにはやっべぇ甘酸っぱい気持ちとゆうか、胸がキュンキュンした。
なんだかんだいろいろあったからなぁ。別に学校に溶け込めてたわけでない、今と変わらずアウトローやってたと思う。けど正直あの頃に戻りたいと思うよ。今年の夏に二ヶ月日本に帰ったけど、それでもおれの中での日本は二年前と変わらないまま…。けどもうあの頃の日本はないのよ。だから今一生懸命生きて、大学卒業して、真人間になって、そして今現在の日本に帰ろう。

2009/10/04

05-01-28
「都立高校は死なず−八王子東高校躍進の秘密」を読みました。八王子東高校は進学校で，センター入試への出願率は９９．１％です（同校Ｗｅｂページ）。

　校長の殿前康雄氏は，都立高校教頭，都教育委員会人事部管理主事，都立高校校長を経て，２校目の校長として八王子東高校へ赴任しました。殿前校長は，急テンポで教育改革が進む中での，典型的なリーダーシップ型の校長です。

　私は，校長になってからは，国や都の学校改革に関係なく，勤務する学校で自ら新たな方策を考えついたときは，何でも一番にやることが大事だと思ってきました。一番目にやれば，まず，目立ちます。もちろん教育の本道を行く試みや方策でないといけません。

　私は常々，教育改革とは「教員の意識改革」だと考えていて，そのような観点から仕事をすすめてきましたが，「教員」とは，当然「校長や教頭」を含んだ話です。

　殿前校長の取り組んだことは，入学式・創立式典での国歌斉唱，授業観察，進学指導重点校，土曜授業，自校入試問題作問，スキー教室，出前授業，小学校との交流，テロ事件による修学旅行先変更などです。

　校長は，前述の内容を，教員に意識改革を求めながら実行していきます。管理職による授業観察では，人事考課とのかかわりで，授業観察に異を唱える教員と渡り合います。

　また，大学入試の進学実績の顕著な向上を目指すための「進学指導重点校」の指定にともなって，人材確保のため，自校の教員や教育委員会と渡り合います。

　校長として，生徒・保護者・自校の教員・教育委員会・地域を相手に、様々な問題について折衝を重ねます。「大切な仕事は，忙しい人に任せろ。」といわれます。学校も組織である以上，力量のある教員をどれだけ集められるかということが，学校の質を高めるキーとなります。校長には，　「人をやる気にさせる力」，「交渉力」が必要だと改めて思いました。

　実名もあり，話の内容から登場人物が誰かもわかるので，八王子東高校周辺では物議を醸しているのでは，と思ってしまいます。