花まんま の商品レビュー
優しい短編集
悲しさや、優しさ。どこかに置き忘れてしまったような、懐かしい感情を呼び覚ます6篇の短編集。ちょっと不思議で妖しいけれど、怖くはない。心のやわらかな部分に触れていく物語たち。第133回「直木賞」受賞。
たなか
はじめて読む作家さんです。映画の予告で気になったので読んでみました。爽やかな話なのかと思ったら、不穏な話もあり、作風の幅広さ、奥行きを感じました。他の作品も読んでみたいし、新たな発見ができて今、ワクワクしてます。
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映画原作ということで、図書館でかりて、読んでみた。この作家さんの作品は初。短編集でした。 昔の大阪(?)の下町のノスタルジック(懐かしさというか)さと、摩訶不思議な出来事とがあわさって、独特な雰囲気の作品ばかり。少しおどろおどろしい感じの作品も。
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主人公が全て子どもの短編集。 時代の空気や文章が醸し出す仄暗さは、晩秋に読むにはちと精神と体に障る気がした。元気を吸われる。
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ずいぶん前に読んだのだが、最近映画化されて話題になったのを機に再読。 表題作は不思議な縁を持つ妹と、彼女を見守る兄の話。 苦く切なく、温かい話で、配役も合っているように思った。 他の5編も昭和の大阪を舞台にしたノスタルジックなファンタジー。 いずれも人の死が関わる話なので苦く...
ずいぶん前に読んだのだが、最近映画化されて話題になったのを機に再読。 表題作は不思議な縁を持つ妹と、彼女を見守る兄の話。 苦く切なく、温かい話で、配役も合っているように思った。 他の5編も昭和の大阪を舞台にしたノスタルジックなファンタジー。 いずれも人の死が関わる話なので苦くはあるが、「摩訶不思議」のようにコミカルな話や「トカビの夜」のように温かい気持ちになるものもある。 逆に苦い話もあったが、全体的には大阪下町の、良くも悪くも人情的で猥雑で、皆が何かを抱えながらも前を向いて生きている姿が描かれていた。 続編を先日読んだが、フミ子のその後が分かって良かった。
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ちょっと不思議な、怪奇な話6編。 「花まんま」直木賞で映画化。 どの話もちょっと辛い日々を懸命に生きている人々で、 読後感も「辛いなあ・・・」と思うものもあるけれど、 「なかなかやった!」と思うものもあって悪くない。 私は「トカピの夜」が好き。
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2025年4月に映画化された「花まんま」を含む短編集。 「花まんま」は、妹が生まれ変わる前の自分を覚えている話。自分の家族だけではなく別の家族を想う妹に翻弄される兄。切ない話です。 その他の話も少し霊的な話や差別の話が多く、印象に残った話は、「送りん婆」。ある呪文を唱えると、それ...
2025年4月に映画化された「花まんま」を含む短編集。 「花まんま」は、妹が生まれ変わる前の自分を覚えている話。自分の家族だけではなく別の家族を想う妹に翻弄される兄。切ない話です。 その他の話も少し霊的な話や差別の話が多く、印象に残った話は、「送りん婆」。ある呪文を唱えると、それを聞いた人は数分後に魂と肉体が切り離されて死んでしまう。苦しんで苦しんででも死ねない人が最後に頼る「送りん婆」。ただ、切り離されたその数分は肉体の痛みから解放されるため、こころ安らかな気持ちになれる。 重い病で苦しむ子供に「送りん婆」を依頼した両親。魂と肉体が切り離された途端に元気に走り回った子供が数分後にことキレて「送りん婆」に人殺し!と叫んだのが印象的だった。 残酷だな、と。 短編集ながら、読み応えがありました。
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花のたましいを先に読んでいたので、遅ればせながら読みました。花まんまだけではなく、6つの短編集でした。 どれも現実とは少しだけ離れた、ファンタジー要素のあるお話。少し切ないような、何ともいえない余韻が残ります。ちょっと入り込めない話もあったけど、全体的に読みやすく楽しめました。
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友人のオススメだったので、朱川湊人さん初読。時代物かと思ってたら意外にもおどろおどろしていてびっくりだった。昭和の空気感が不気味な展開に馴染んで、ワクワクさせてくれる。当時の親子、夫婦、家族関係は現在のように同じ物差しで測られず、もっとごちゃーっとしていたように感じられた。
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短編集。 ちょっと怖くて、ちょっと悲しくて、ちょっと不思議な昭和の物語。 映画は、この中の一編の「花まんま」を掘り下げ拡げ、感動ものになっていた。
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