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花まんま の商品レビュー

3.8

103件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    5

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優しい短編集

悲しさや、優しさ。どこかに置き忘れてしまったような、懐かしい感情を呼び覚ます6篇の短編集。ちょっと不思議で妖しいけれど、怖くはない。心のやわらかな部分に触れていく物語たち。第133回「直木賞」受賞。

たなか

2024/04/06

6話 短編 トカビの夜 好き 妖精生物 生理的に無理 気持ち悪い 嫌い 摩訶不思議 特に内容のない話 花まんま 好き 送りん婆 特に内容のない話 凍蝶 特に内容のない話 2話面白かった

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2024/03/26

活気ある商店街、子供たちのはしゃぐ声、狭い通路にギュッと並んだ家。昭和を経験していないのに何故か懐かしく恋しくなる短編集。 タイトルにある花まんまが春の終わりに散る桜のように儚くて一番好き。

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2024/03/06

子供の頃の記憶 大人になるまでにどんどん書き換えられ、それが定着したのではと思っている。 衝撃的な事実や自分に起因する辛い出来事があると、頭の中で様々な加工がなされて、定着する。 そんな話ではないかと思いながら読んだので、ファンタジーとか奇跡とかではなく、悲しいきっかけだけが心...

子供の頃の記憶 大人になるまでにどんどん書き換えられ、それが定着したのではと思っている。 衝撃的な事実や自分に起因する辛い出来事があると、頭の中で様々な加工がなされて、定着する。 そんな話ではないかと思いながら読んだので、ファンタジーとか奇跡とかではなく、悲しいきっかけだけが心に残る。

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2022/04/26

大阪の下町の小学生たちの思い出を綴った短編集。どの話も少し現実離れして妖しく幻想的で物悲しいけれどたくまくしく健全でもあり。ほろっとせつなくなって、でも前を向けるような作品たち。 私も関西で育ったので懐かしい話題があちこちにあり(パルナスのCMなど)、より一層の親しみを感じた。

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2021/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(ええか、フミ子。お前のとお父ちゃんは、あのお父ちゃんなんやで。お前が生まれた日、バンザイ、バンザイと叫んでいたお父ちゃんが、お前のお父ちゃんなんやで) やばい。 これやばい。 〝花まんま〟ってこういう意味だったのか!!! やばい。 大好きな司書さんおススメなだけある。 妹を大切にしている姿に、必死な思いにもう涙がとまらんのですよ。 あーーー。 トカビからの摩訶不思議の出来事からの花まんま。 これはさっそくおススメしよう! いや、でも、 特別な人に勧めたいかも。

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2021/07/24

2021年7月24日 幼い頃の家や気持ち、共感できる思い出がたくさんあった。 その中に不思議なことが起こる。 トカピだったり、送りん婆だったり、生まれ変わりだったり。 どれも身近に起こりそうな不思議だ。 起こっているに違いない。 トカピと花まんまが好み。

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2018/05/01

短編集、生と死と性の話。 特に心に残る話もなかったが、強いて挙げればタイトルの『花まんま』かな?地元の彦根が出てきてびっくりした。

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2017/10/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

数年前朱川湊人氏が直木賞を授賞した短編小説集「花まんま」を読了。 まずこの本はミステリーのジャンルにはいるのは確実ですが、なにぶん昭和の初期の頃が短編作品の時代背景となっているのでノスタルジー感満載で、その時代の魅力に引き込まれて読み進めるうちにミステリーの怖さの部分を感じずに読み終えてしまうような感じで、怖さとか薄ら寒さとかはまったく読後に残らないままだったのが新鮮だった。 とはいえ、短編のいくつかには人間ならざるのから幽霊とおもわしきものまで登場するのであきることなくさっと読み進める事が出来る。 読んでいて思い出したのは、この間行ったお寿司屋さんでお隣に座った70代女性の一言だ。矍鑠とといっては失礼なくらい若々しい方だったが、その一言は『戦後の昭和は貧しかったけれどみんなが明るく元気でたのしかったなあ」というものだった。この作品はその方が言っていたような人々の暮らしはきらびやかな物ではないが人が明るく元気にしようとしていた時代のいまはみんなが忘れてしまったような部分を描き残しているような気がするのだが、どうだろう。 そんあ戦前戦後の頃の街に人間味があふれていた時代の昭和を知る事が出来る小説を読むBGMに選んだのはSonny Rollinsの"Falling with Love with Jazz". Branford Marsalisとの掛け合いが素晴らしい。 https://www.youtube.com/watch?v=fz8KOCM_hUM

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2017/03/15

5~6年前に非常に文章力のある作家が書いた直木賞作品という書評を読んで購入した。全6作品の短編集。 当時はなぜか表題作の『花まんま』(4番目)の途中で挫折。今回そこからページをめくりはじめると、ぐいぐい読めた。会話が多くて読みやすいのに、なぜ読めなかったのか今では不思議。 全作品...

5~6年前に非常に文章力のある作家が書いた直木賞作品という書評を読んで購入した。全6作品の短編集。 当時はなぜか表題作の『花まんま』(4番目)の途中で挫折。今回そこからページをめくりはじめると、ぐいぐい読めた。会話が多くて読みやすいのに、なぜ読めなかったのか今では不思議。 全作品基本的にホラーなのでドキドキ、ハラハラする場面もあるが、最後は必ず温かいものがじわ~っ広がる。また、どの作品も小学校低学年が主人公なので、あの頃の単純さや純粋さを思い出して懐かしい。 裏表紙を閉じたときの感想は、「いいものを読ませてもらいました」

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