花まんま の商品レビュー
優しい短編集
悲しさや、優しさ。どこかに置き忘れてしまったような、懐かしい感情を呼び覚ます6篇の短編集。ちょっと不思議で妖しいけれど、怖くはない。心のやわらかな部分に触れていく物語たち。第133回「直木賞」受賞。
たなか
短編集。どれも不思議な話。けれど惹きつけられて、半日で読了。「花まんま」、悲しいけど暖かいストーリーでした。
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大阪の下町を舞台に強かに生きる人々の生活の一部を切り取った短編集。少し不思議なエッセンスも混ざりつ。 人は強いものよ。そして儚いもの。とCoccoのフレーズ頭をよぎる。
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朱川湊人さん初読み。 昭和40年代の大阪を舞台にした小学生たちの不思議な体験を振り返る短編集。 私も学生時代を大阪で過ごした(文化住宅に住んでました)ので、雑然とした感じがまざまざと思い出され、懐かしさを感じながら読みました。 いずれのお話も人の死がテーマ。なんとなくオカルト...
朱川湊人さん初読み。 昭和40年代の大阪を舞台にした小学生たちの不思議な体験を振り返る短編集。 私も学生時代を大阪で過ごした(文化住宅に住んでました)ので、雑然とした感じがまざまざと思い出され、懐かしさを感じながら読みました。 いずれのお話も人の死がテーマ。なんとなくオカルトちっくだけど、そこまで悲壮感はなく、恐怖感もありません。子供ながらの豊かな感受性の部分を良く表現されているように感じました。 表題作の「花まんま」と「摩訶不思議」、「送りん婆」が面白かった^_^
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6話 短編 トカビの夜 好き 妖精生物 生理的に無理 気持ち悪い 嫌い 摩訶不思議 特に内容のない話 花まんま 好き 送りん婆 特に内容のない話 凍蝶 特に内容のない話 2話面白かった
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活気ある商店街、子供たちのはしゃぐ声、狭い通路にギュッと並んだ家。昭和を経験していないのに何故か懐かしく恋しくなる短編集。 タイトルにある花まんまが春の終わりに散る桜のように儚くて一番好き。
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子供の頃の記憶 大人になるまでにどんどん書き換えられ、それが定着したのではと思っている。 衝撃的な事実や自分に起因する辛い出来事があると、頭の中で様々な加工がなされて、定着する。 そんな話ではないかと思いながら読んだので、ファンタジーとか奇跡とかではなく、悲しいきっかけだけが心...
子供の頃の記憶 大人になるまでにどんどん書き換えられ、それが定着したのではと思っている。 衝撃的な事実や自分に起因する辛い出来事があると、頭の中で様々な加工がなされて、定着する。 そんな話ではないかと思いながら読んだので、ファンタジーとか奇跡とかではなく、悲しいきっかけだけが心に残る。
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大阪の下町の小学生たちの思い出を綴った短編集。どの話も少し現実離れして妖しく幻想的で物悲しいけれどたくまくしく健全でもあり。ほろっとせつなくなって、でも前を向けるような作品たち。 私も関西で育ったので懐かしい話題があちこちにあり(パルナスのCMなど)、より一層の親しみを感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
(ええか、フミ子。お前のとお父ちゃんは、あのお父ちゃんなんやで。お前が生まれた日、バンザイ、バンザイと叫んでいたお父ちゃんが、お前のお父ちゃんなんやで) やばい。 これやばい。 〝花まんま〟ってこういう意味だったのか!!! やばい。 大好きな司書さんおススメなだけある。 妹を大切にしている姿に、必死な思いにもう涙がとまらんのですよ。 あーーー。 トカビからの摩訶不思議の出来事からの花まんま。 これはさっそくおススメしよう! いや、でも、 特別な人に勧めたいかも。
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2021年7月24日 幼い頃の家や気持ち、共感できる思い出がたくさんあった。 その中に不思議なことが起こる。 トカピだったり、送りん婆だったり、生まれ変わりだったり。 どれも身近に起こりそうな不思議だ。 起こっているに違いない。 トカピと花まんまが好み。
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