北朝鮮最終決戦(上) の商品レビュー
邦題からは、極東地域のもっといえば朝鮮半島有事のストーリーかと思ったがさにあらず。前大戦のきっかけとなったバルカン半島のような位置付けなので思わず邦題のセンスを疑う。 核攻撃を経験した唯一の被曝国民として核の恐ろしさ、徹底的な破壊と放射線汚染によるその後何年にもわたる安全への懸...
邦題からは、極東地域のもっといえば朝鮮半島有事のストーリーかと思ったがさにあらず。前大戦のきっかけとなったバルカン半島のような位置付けなので思わず邦題のセンスを疑う。 核攻撃を経験した唯一の被曝国民として核の恐ろしさ、徹底的な破壊と放射線汚染によるその後何年にもわたる安全への懸念から持ちはするが使わないと何処かで思っている。 いくつも安全装置を設けた、大規模なシステムも用意周到に準備されたハッカーの攻撃によりシステムダウンしてしまうことは我々は知っている。本書は、システムを核戦争に置き換え、大国為政者の相互破壊がプログラムされた核戦争への自制がもろくも崩れていくさまを描いており、われわれの期待から生まれた空想を打ち砕く。 北朝鮮はいまや核保有国である。しかし、大国の思惑の前には、ある面、北朝鮮とパキスタンはそのピースに過ぎない。大国の本音は何か?
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北朝鮮でクーデターが起こり、インド・パキスタン紛争とが同時進行する。もちろん、裏でつながっているという訳です。 各国(アメリカ合衆国・中国・ロシア・日本)首脳の国際政治でのかけひきや、国際テロ組織の暗躍が織り成す複雑なストーリー展開で、登場人物が多すぎるため、しばらくは頭の中が整...
北朝鮮でクーデターが起こり、インド・パキスタン紛争とが同時進行する。もちろん、裏でつながっているという訳です。 各国(アメリカ合衆国・中国・ロシア・日本)首脳の国際政治でのかけひきや、国際テロ組織の暗躍が織り成す複雑なストーリー展開で、登場人物が多すぎるため、しばらくは頭の中が整理できないまま読まされてしまいましたが、いかにもありそうなお話として、次第に引き込まれていくものがあり、躊躇無く下巻を買わされることになりました。 各国首脳の登場人物として、実在の人物からは想像できそうにないキャラクター設定が新鮮でありました。2005/7/19
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