一語一会 の商品レビュー
朝日新聞に連載されたエッセイ集。 さまざまなジャンルに身を置く名だたる人々が、自分にとっての大切な一言について語っています。 興味を持って読んでみましたが、想像していたよりもあまり胸にぐっときませんでした。 見開き2ページにわたり、忘れられない言葉とそれにまつわる話が紹介されて...
朝日新聞に連載されたエッセイ集。 さまざまなジャンルに身を置く名だたる人々が、自分にとっての大切な一言について語っています。 興味を持って読んでみましたが、想像していたよりもあまり胸にぐっときませんでした。 見開き2ページにわたり、忘れられない言葉とそれにまつわる話が紹介されているのですが、やはり人それぞれに過ごしてきた状況が違うために、ピンときにくかったのかもしれません。 80名ほどのエッセイが載っているため、集中して一気に読もうとすると、それぞれ全く違う話であるために、疲れてしまうというところもあります。 また、新聞掲載という性質上、文字数制限もあり、相当簡潔さを求められるため、恐らくは誰もが思い出に満ちた話を思いを込めてふんだんに書き、後からそれを断腸の思いで削った(あるいは編集で削られた)ものであろうことも想像されます。 書いた本人たちが語りたいことの半分も、書ききれていないような気がしてなりません。 名言集にみられるような華やかはなく、事情を知らなければ何の変哲もない、地味にさえ思える言葉ばかりが採り上げられていますが、実際には、キラキラした人の心を盛り立てる名言よりも、日常の何気ない一言に、人は大きく左右されるものなんだろうと気付かされた一冊です。 数多く紹介された言葉の中では、「Thank you for being you.」(あなたであっていてくれてありがとう)とは、アメリカの女優ダイアン・ラッドのセリフですが、とてもすてきな言葉だと思いました。
Posted by
朝日新聞の夕刊に97年から03年まで連載されたエッセイを集めた本。各ジャンルで活躍する人たちが忘れられない言葉について綴っているのだが、字数の制約なのか中途半端な感じが否めない。 書いているのは「作家」が多いのだが、それ故に皆さん書き足らなかったのではないだろうか?
Posted by
- 1