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プリズン・ボーイズ の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2022/09/19

面白かった。作者の倫理観や視点が大衆的だから、読みやすいし理解可能な文脈で書かれている。それも計算されたものなのだろうけど、嫌味は感じなかった。とても上手いと思う。 きちんと疑問を呈しているところがいい。

Posted byブクログ

2014/03/30

 カリフォルニアの少年院で、誘われるままにボランティア作文教室を開いたライターによるノンフィクション。  作者が目にした少年たちは、そのほとんどが殺人罪を背負う凶悪犯罪者である。しかし、「作文」という小さな窓は、その犯罪者たちの内側にある……欲望、不安、虚勢、絶望、後悔……そうい...

 カリフォルニアの少年院で、誘われるままにボランティア作文教室を開いたライターによるノンフィクション。  作者が目にした少年たちは、そのほとんどが殺人罪を背負う凶悪犯罪者である。しかし、「作文」という小さな窓は、その犯罪者たちの内側にある……欲望、不安、虚勢、絶望、後悔……そういったものもろもろを鮮やかに映し出す。  少年たちは、作文を通じて、暴力の代わりに「言葉」で自分を表す方法を次第に獲得していく。そして、作者もまた少年たちとの交流を通じて、貴重なものを得ていくのだ。  この物語の最後は、ケビンという少年が作者に宛てた手紙で閉じられる。「友だちへ」と題したわずか23行の文章は、きらめくように美しい。  最後の章は電車では読まないこと。さもないとオレみたいに、たいへんなことになるかもよ。

Posted byブクログ

2013/02/23

ひょんなことから、少年院で作文を教えることになった著者が、殺人を犯した少年達とのふれあいに戸惑いながらも、楽しみを見つけ、自分の創作活動に活かしていく様子を描いています。初めは、著者のマークの言う事を聞こうとしない少年達でしたが、作文を書いている内に、自分の気持ちを文章として出し...

ひょんなことから、少年院で作文を教えることになった著者が、殺人を犯した少年達とのふれあいに戸惑いながらも、楽しみを見つけ、自分の創作活動に活かしていく様子を描いています。初めは、著者のマークの言う事を聞こうとしない少年達でしたが、作文を書いている内に、自分の気持ちを文章として出していくことに喜びを覚えるようになります。重い判決を免れない少年達が、去っていく様子は、情が沸く分せつない気持ちになります。ですが、文章を書く喜びを知って、著者宛に書く最後の作文は、その内容は、とても胸を打ちます。

Posted byブクログ

2010/05/01

【内容】 書くことで、重罪を犯した少年たちのリアルな心理が浮き彫りになる。 少年院で作文クラスを持つことになった著者の記憶と、実際に書かれた作文によるノンフィクション。 【感想】 育つ環境って本当に重要なんだなと痛感した。 彼らが書く作文からは、根っからの悪というものが感じ...

【内容】 書くことで、重罪を犯した少年たちのリアルな心理が浮き彫りになる。 少年院で作文クラスを持つことになった著者の記憶と、実際に書かれた作文によるノンフィクション。 【感想】 育つ環境って本当に重要なんだなと痛感した。 彼らが書く作文からは、根っからの悪というものが感じられなかった。 むしろいくつもの文から、知性や、素晴らしい想像力、ユーモアが見てとれる。 確かに罪を犯すことは悪いことだけれども、いくつもの不運が重なった結果のようでもあり……やりきれない気持ちが残った。 著者が、少年たちと関わったことが、自分も子どもを持つ決心に繋がったと述べていたことに、なんだか感激したし、そのことが全てを語っているように思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

070712読了。アメリカの少年院、主に殺人をして収容されている寮で、ネタに詰まった小説家が作文クラスの指導ボランティアを始めるお話。ほぼノンフィクションらしい。少年同士はファミリーネームで呼び合い、先生はファーストネームで呼ぶので、誰が誰だかわかりにくかったけど、ちょっと考えさ...

070712読了。アメリカの少年院、主に殺人をして収容されている寮で、ネタに詰まった小説家が作文クラスの指導ボランティアを始めるお話。ほぼノンフィクションらしい。少年同士はファミリーネームで呼び合い、先生はファーストネームで呼ぶので、誰が誰だかわかりにくかったけど、ちょっと考えさせられるいいお話だった。クラスの少年達はおおむねいい子達だけど、殺人を犯してここにいる。ということ。

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