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のら犬 の商品レビュー

4.6

5件のお客様レビュー

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2023/04/02

タイトルに惹かれて読みました。 碁を打って負けたであろう帰り道。だんだん暗くなっていき、常念御坊は本当はとても心細くてのら犬がついてくるのをホッとしていたのではないかな。 犬なのか、それともきつねが化けてていたのかは常念御坊も私たちも想像の世界。 まだそこらにいるのであれば、そば...

タイトルに惹かれて読みました。 碁を打って負けたであろう帰り道。だんだん暗くなっていき、常念御坊は本当はとても心細くてのら犬がついてくるのをホッとしていたのではないかな。 犬なのか、それともきつねが化けてていたのかは常念御坊も私たちも想像の世界。 まだそこらにいるのであれば、そばにおいてやってもいいかなと思ったのでしょうね。絵本の中では険しい表情の常念御坊の優しさが見えてホッとしました。 のら犬、見つかっていたらいいなぁ。

Posted byブクログ

2022/06/08

タイトルに惹かれて読んでみました。 のら犬って言葉に、どこかさみしくて一定の距離感あって、でも近づきたい必死さを感じていたけれど、 新美南吉さんと少しだけ感覚が同じで嬉しく思いました。 声に出して読むと楽しい。

Posted byブクログ

2019/06/22

うそをつく気持ちは本当だから、君は何度もうそをつくのだろう。 別れても、キープインタッチしたいのを受け入れるのは、ほんとの優しさじゃない。新しい出会いを応援したいならシャットアウトが礼儀だし、単なる社交辞令。 自分を化かしに来たかもしれないきつねを、のら犬だと言って、探しに行...

うそをつく気持ちは本当だから、君は何度もうそをつくのだろう。 別れても、キープインタッチしたいのを受け入れるのは、ほんとの優しさじゃない。新しい出会いを応援したいならシャットアウトが礼儀だし、単なる社交辞令。 自分を化かしに来たかもしれないきつねを、のら犬だと言って、探しに行く和尚に、新美南吉の優しさを感じる。 騙されてたっていいよ。はじめから気付いてたし。相談があると言われたその日から。ほんとのことを伝えてくれれば、ゴールは違ってたのに。 きつねと和尚には、縁があるんだろう。ほんとに縁があるのなら、どんな状況になったって、つながってくる。でも、ぼくは、だんごを届けるだけの縁だったって思うけどね。

Posted byブクログ

2018/01/30

戌年の多い5年生読み聞かせに。 時間は10分強くらい。 ※※※ 村から自分の寺に帰る常念御坊は、自分の後ろを付いてくる痩せた犬に気づきます。 キツネ色の毛、立った耳、あばらの褪せた不気味なヨロヨロ犬です。 暗い道を歩く常念御坊の耳に入るのは自分の後ろにぴったりついてくる犬の吐息...

戌年の多い5年生読み聞かせに。 時間は10分強くらい。 ※※※ 村から自分の寺に帰る常念御坊は、自分の後ろを付いてくる痩せた犬に気づきます。 キツネ色の毛、立った耳、あばらの褪せた不気味なヨロヨロ犬です。 暗い道を歩く常念御坊の耳に入るのは自分の後ろにぴったりついてくる犬の吐息。 果たして自分の後ろにいるのは本当に犬なのか、人を化かすキツネなのか、そしてそのキツネが女にでも化けているのではないか… やっと寺に戻った常念御坊は、小僧の正観さんにのら犬を追い払わせます。 部屋でくつろぐ常念御坊は、のら犬の事を思い返します。 あれをキツネだなんて思っていたけれど、やはり本当はただのお腹を空かせた宿無し犬ではないか、自分の後を着いてきただけなのに、可哀相なことをしたなあ。 まだいるならこの寺に迎え入れてやろうか… 常念御坊は犬を探しに立ち上がりました。 ※※※ 挿絵は版画です。墨色の暗闇のなかにぽっと灯る薄黄色が色づきます。 話としては「幽霊の正体見たり」というような、暗闇と孤独の疑心から小さなものを大きなものに見えてしまったというわけですが、常念御坊の後ろに迫るあやかしい女の姿など雰囲気たっぷりです。 。 ラストは「捜しに出かけた」で終わっていて、あとは読者のご想像にお任せなのですが、 娘に感想を聞いたら「肝心の事が書いていない!!犬は見つかったの?!」と怒ってました。 ラストが「読者にお任せ」はすっきりしないのかなあ(笑)

Posted byブクログ

2013/05/06

小学1年生にはちょっと怖いような内容でしたが 読んでいるほうも 聞いているほうも このドキドキ感がたまらない。 鶴田陽子さんの版画絵がその「怖さ」を引き立てる 小学校高学年でも楽しめる、そんな絵本でした!

Posted byブクログ