わが愛しきパ・リーグ の商品レビュー
放送作家であり、「純パの会」代表を務める筆者が語る「パリーグ大好き本」。帯に「セ界の中心で巨人軍(ジャイアンツ)愛を叫ぶのは心が貧しい!!」とまで書いていて、パリーグびいきの私でも「そこまで目の敵にしなくても…」と思ってしまう。 この本が出版された2005年は、前年にオリックス...
放送作家であり、「純パの会」代表を務める筆者が語る「パリーグ大好き本」。帯に「セ界の中心で巨人軍(ジャイアンツ)愛を叫ぶのは心が貧しい!!」とまで書いていて、パリーグびいきの私でも「そこまで目の敵にしなくても…」と思ってしまう。 この本が出版された2005年は、前年にオリックスが近鉄と合併し、ライブドアと争った楽天が仙台に拠点を構えた。更に福岡ダイエーはソフトバンクに親会社が変わり、「パリーグは大丈夫なのか」と不安を覚えた時期。それだけにパリーグへの偏愛を堂々と語り、世間に流布された「セ中心主義」に異論を唱える。 加藤哲郎(近鉄)が1989年の日本シリーズ第三戦後に発言したとされる「最下位のロッテの方が怖いんじゃないですか」が、テロップだけで彼自身の発言として残っていない事を突きとめるくだりを第一章にもってくるあたりに、筆者のパリーグへの思い入れを感じさせる。 そして本編では、パリーグの思い出の選手や球場、そしてパリーグファンが声を揃えて歌う連盟歌「白いボールのファンタジー」を次々と紹介していく。 その後7年、パリーグは球場入場者数を着実に伸ばした、「人気のパ、実力のパ」と言える状態でのパリーグ論を改めて読んでみたいとも思う。パリーグ各チームのファンと、プロ野球全体を愛する人に読んでほしい一冊です。
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印象に残った人を挙げれば審判員やウグイス嬢まで名前が出てきたり、セ・リーグのチームは見たくないからと日本シリーズまで見ない猛者がいたり(交流戦期間はどうするのだろう?)と、一言で「パ・リーグファン」と言っても色々な人がいる事がよくわかった。
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