在日 ふたつの「祖国」への思い の商品レビュー
夏学期に姜尚中の講義…
夏学期に姜尚中の講義を受けるに当たって読んでみた。在日韓国・朝鮮人の問題を知る上でも貴重な一冊。
文庫OFF
最も近く遠い隣国!相互理解の入門書! 日朝の歴史100年 孤独な時の扉を恋郷者が開く!! 占領と分断、背き合い生きた列島と半島の人々の恩讐の声を掬(すく)い希望を紡ぐ情と理とは!? 朝鮮半島の100年は、余りにも悲惨な出来事の連続だった。そして東北アジアは、憎しみと対立、侮蔑と...
最も近く遠い隣国!相互理解の入門書! 日朝の歴史100年 孤独な時の扉を恋郷者が開く!! 占領と分断、背き合い生きた列島と半島の人々の恩讐の声を掬(すく)い希望を紡ぐ情と理とは!? 朝鮮半島の100年は、余りにも悲惨な出来事の連続だった。そして東北アジアは、憎しみと対立、侮蔑と反発に覆われ、幾重にも引き裂かれてきた地域である。この地域には、慟哭と痛恨の歴史が刻み込まれているのである。再び、それを繰り返してはならない。(中略)朝鮮半島と日本というふたつの「祖国」がその偏狭なナショナリズムの殻を打ち破り、地域により開かれた姿に変わっていくためには、ふたつの「祖国」は南北統一への長い道のりを共に歩んでいく同伴者にならなければならないのである。その曲折に満ちた道程を共に歩きながら、過去を虚心に振り返り、打ち捨てられた歴史の犠牲者に温かい眼差しを向ける時が訪れるに違いない。そのためにも、朝鮮半島と日本は共に変わっていかなければならないのだ。 ●亡国の民、保護条約締結100年 ●「大東亜戦争」が残した遺産 ●朝鮮戦争、憎しみの「殺し合い」 ●「殺し合い」の年に生まれて ●日韓条約、遠い接近から40年 ●北朝鮮の国際的な孤立化 ●日朝平壌宣言の問題とその克服 ●韓国の太陽政策と民主的革命 ●拉致問題解決のシナリオ ●南北統一への「長い道のり」
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祖国と日本の間で揺れる在日朝鮮人の本心がわかった. ただ,在日朝鮮人がこの人みたいな人だけではないことも事実だろうし, いつまでも謝罪と賠償を要求されるのも疑問. そのあたりの事を書いてある本が読みたい.
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北朝鮮への送還は悲劇の始まりだった。岸政権が実施。その孫の安倍首相が北朝鮮に強気な姿勢を取るのが皮肉的というか歴史を感じる。 最も重要なポイントは、南北を除いたほかの日本、中国、ロシア、アメリカにとっても南北の分断ではなく、とういるがより利益になり、さらに東北アジア地域の安定と平...
北朝鮮への送還は悲劇の始まりだった。岸政権が実施。その孫の安倍首相が北朝鮮に強気な姿勢を取るのが皮肉的というか歴史を感じる。 最も重要なポイントは、南北を除いたほかの日本、中国、ロシア、アメリカにとっても南北の分断ではなく、とういるがより利益になり、さらに東北アジア地域の安定と平和にとっても望ましいと思えるかどうかである。 確かに人口7000万以上の人口規模を有する統一国家の誕生はこの地域のパワーバランスを塗り替えてしまうころになるだろう、しかも統一コリアの存在は日本のライバルになる可能性が高い。
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在日韓国人2世の著者の思いがつづられている。 内容は後半から難しくなるが,ルーツの国と育った国の両方への愛情からくる,複雑な熱い思いがヒシヒシと伝わってくる。 特に印象に残ったのは,「カネで平和を買うことの何が悪いのか(韓国の太陽政策を批判するアメリカに対して)」,「民主主義...
在日韓国人2世の著者の思いがつづられている。 内容は後半から難しくなるが,ルーツの国と育った国の両方への愛情からくる,複雑な熱い思いがヒシヒシと伝わってくる。 特に印象に残ったのは,「カネで平和を買うことの何が悪いのか(韓国の太陽政策を批判するアメリカに対して)」,「民主主義が平和を生むというよりも,平和が民主主義を生み出す」という点。 「世界のヒーロー」を演じるアメリカに対して,これ以上の見事な批判は無いかもしれない。 2世から見た,1世の生き様も非常に興味深かった。国交正常化前に,1世達にどういう苦しみがあったのか。過去を振り返ることの大切さを感じた。
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