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冷血 の商品レビュー

3.8

20件のお客様レビュー

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2011/08/10

ノンフィクションとは信じられないほど再現率がすごいと思った めちゃくちゃ資料を集めたり、聞き込みもしたりするのもそうだけど、 作家としての技術とか才能もすごい >カポーティ

Posted byブクログ

2011/06/19

ニュージャーナリズムの先駆けとなつた作品、と聞いて読むことにしました。 筆者自身の言葉にもある通り、フィクションのような印象を受ける。しかしこれだけの事実を物語り、人に伝える文章にするには膨大な取材量が必要となるのが想像に難くない。 ただ、この作品には限らないけれど、翻訳の日本語...

ニュージャーナリズムの先駆けとなつた作品、と聞いて読むことにしました。 筆者自身の言葉にもある通り、フィクションのような印象を受ける。しかしこれだけの事実を物語り、人に伝える文章にするには膨大な取材量が必要となるのが想像に難くない。 ただ、この作品には限らないけれど、翻訳の日本語は何だか妙にクサく感じてしまう時があるのが惜しい。個人的に、「全てはきれいな丸い数字におさまった訳だ。ゼロになっっ(ドヤッッ!!」という言葉が印象深い。※実際と表記は異なります。

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2010/10/12

この『冷血』執筆をさかいに、カポーティは理解不能な行動や小説を出版し破滅した、というイメージがある。そういう意味でも怖い作品。多くのみずみずしい小説をうみだしたカポーティの面影はここで残酷なまでに消え去ってしまった。

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2010/08/19

慈愛の心も持ちあわせながら、殺したいわけではないのに、恨みもなにもない人たちを殺し、そしてそれを何とも思わないという人間の不可解さ。 家族に愛されて育ったにもかかわらず凶悪な事件をおこす人物も出てくる。 劣悪な環境で育ってそうなってしまう人もいるし、生まれ持った資質でそうなったと...

慈愛の心も持ちあわせながら、殺したいわけではないのに、恨みもなにもない人たちを殺し、そしてそれを何とも思わないという人間の不可解さ。 家族に愛されて育ったにもかかわらず凶悪な事件をおこす人物も出てくる。 劣悪な環境で育ってそうなってしまう人もいるし、生まれ持った資質でそうなったとしか思えない人もいる。 人間って・・・と考えさせられる。

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2010/07/18

実はトルーマン・カポーティの本は初めてで。 幸福で裕福、町の人望も篤かった一家四人が惨殺された事件。 犯人2人組の生い立ち、家族、人物分析、パワーバランスから、なぜ残酷で不可解な犯罪を行うにいたったのか…恐ろしいほど冷静な視点で描かれています。 もちろん被害者となった家族や町...

実はトルーマン・カポーティの本は初めてで。 幸福で裕福、町の人望も篤かった一家四人が惨殺された事件。 犯人2人組の生い立ち、家族、人物分析、パワーバランスから、なぜ残酷で不可解な犯罪を行うにいたったのか…恐ろしいほど冷静な視点で描かれています。 もちろん被害者となった家族や町の人々の人生、事件についての記述も詳細かつ膨大なもの。 ジャンルとしてはルポルタージュなのかも知れませんが、映画化されたこともあり、まるで物語のように現実味が見えない時があります。 映画を未見なので、ぜひ観てみようと思います。

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2010/05/29

よくこれを小説にしたな、という気持ち。いい意味で。 これが実際に起こったことという前提で読むので、犯人の心理や、犯行の様子がより生々しく感じられた。 本の表紙が内容と非常に合っている。 重い作品でした。

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2010/04/21

図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) カンザスの村で起きた一家4人惨殺事件。5年余を費やして綿密な取材を敢行し、絞首台まで犯人たちを追った本書は、40年を経た今なお、輝きを放ちつづける。捜査の手法、犯罪者の心理、死刑制度の是非、そして取材者のモラル。人間の魂の暗部を...

図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) カンザスの村で起きた一家4人惨殺事件。5年余を費やして綿密な取材を敢行し、絞首台まで犯人たちを追った本書は、40年を経た今なお、輝きを放ちつづける。捜査の手法、犯罪者の心理、死刑制度の是非、そして取材者のモラル。人間の魂の暗部を抉りつくし、後進の作家たちに無限の影響を及ぼした暗黒の教典、待望の新訳成る。 以前カポーティとい映画を見て是非読んでみたいなと思っていた作品。 ほんぽーとで偶然見つけて借りてきました どこまでも中立の視線で書ききったのはすばらしいことだと思う。 なぜ?を極め、疑問が残ることなく終わった作品。いい作品でした。 なぜ?は解消されますが、無常感、不条理だと思う感情はぬぐえませんでしたが。。。。 想像以上に「日本」が出てきてびっくりしました。 そしてダッジシティ。。。。こんなところで地理のお勉強が役立つとは! 中西部での出来事が土地の名前で現実味を帯びた作品でした。 In Cold Blood by Truman Capote

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2009/12/19

カンザスでの一家惨殺事件を多面的に取材しまとめあげた大作。でもただそれだけには終わらない、感情に訴えてくる何かがある作品です。とにかく取材量が半端じゃなかったことは容易に見てとれる。そのデータはただ並んでいるだけではなくて、おそらくかなりの取捨選択があったと思うんだけど、ピックア...

カンザスでの一家惨殺事件を多面的に取材しまとめあげた大作。でもただそれだけには終わらない、感情に訴えてくる何かがある作品です。とにかく取材量が半端じゃなかったことは容易に見てとれる。そのデータはただ並んでいるだけではなくて、おそらくかなりの取捨選択があったと思うんだけど、ピックアップされた情報の並びの中に、冷静さや客観性だけでなくカポーティ自身の孤独がちらちらと垣間見えるように思いました。容疑者の処刑のシーンがクライマックスになるわけではないあたりとか。ラストシーンが救いであるような、哀しいような、なんとも言えない気持ちを誘う。また読み返したい本です。

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2009/10/04

ノンフィクション・ノベルの先駆。 まるでその場に居合わせて、見てきたかのような作品。 それもこれも、カポーティによる膨大な取材メモの賜物で、あっというまに作品にすいこまれる。 死刑制度の是非・猟奇殺人犯の心理など、現代の日本に於いて眼を瞑る事の出来ないテーマが、この本の中にはある...

ノンフィクション・ノベルの先駆。 まるでその場に居合わせて、見てきたかのような作品。 それもこれも、カポーティによる膨大な取材メモの賜物で、あっというまに作品にすいこまれる。 死刑制度の是非・猟奇殺人犯の心理など、現代の日本に於いて眼を瞑る事の出来ないテーマが、この本の中にはある。 これからむかえる裁判員制度にあたって、読んでおくのもいいかもしれない。何かの一助になるカモしれない!?

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2009/10/04

カポーティが好きで大学1年生くらいに読みました。 鳥肌でした。 フィクションの柔らかさがなくて新鮮でした。

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