三国志演義(7) の商品レビュー
中国四大奇書の1つ、…
中国四大奇書の1つ、羅貫中の「三国志演義」。文章も吉川英治とは違い、古文っぽいです。これを読まずして三国志は語れません。必読です。
文庫OFF
衰退と頽廃。彼らが守りたかった義は脆く崩れてしまった。 最後に何が残存したか――何も残らなかった。魏も蜀も呉も。 死して屍拾うものなし。脳震盪のように興り滅亡したのだった。 しかし国は消えてなくなったけれど一つの物語が生まれ伝わった。 それがこの「三国志演義」という作品で...
衰退と頽廃。彼らが守りたかった義は脆く崩れてしまった。 最後に何が残存したか――何も残らなかった。魏も蜀も呉も。 死して屍拾うものなし。脳震盪のように興り滅亡したのだった。 しかし国は消えてなくなったけれど一つの物語が生まれ伝わった。 それがこの「三国志演義」という作品であるのだ。 有象無象も巻き込んだ一大クロニクルは――宇宙を収斂する。 続くのだ。今に至る道を。消滅した男のロマンと忠義と一緒に。 決して虚無ではなかった。ただの擾乱ではなかった。 嗚呼!自らの誓いに殉じた者らよ!天で我らのことを蔑みたまえ。 嘲笑するほどの世界になり果てたこの地球の国々を罵りたまえ。 人間はいまでも戦い続けている、自分の欲望のために。 2000年経ってもわかりえない人類を嗤いたまえ。嗚呼!
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