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ワインバーグ 場の量子論(6巻) の商品レビュー

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2020/03/03

第29章 摂動論を越えては、理解はできても意義は分からず。 第30章 超ダイアグラムは、ダイアグラムとりわけプロパゲーターを超対称性の文脈で理論化し、ここでも摂動論の任意の次数で無限大の繰り込みは存在しないことを示す。 第31章 超重力では、まず弱場のもとで重力と超対称性を組...

第29章 摂動論を越えては、理解はできても意義は分からず。 第30章 超ダイアグラムは、ダイアグラムとりわけプロパゲーターを超対称性の文脈で理論化し、ここでも摂動論の任意の次数で無限大の繰り込みは存在しないことを示す。 第31章 超重力では、まず弱場のもとで重力と超対称性を組み合わせると自動的に局所対称性が導からることを示す。最後に、重力を媒介として超対称性が破れる第1の場合は、アクシオン質量が与えられ、第2の場合はスクォークとスクレプトンの質量と同程度のゲージーノの質量を与えられる。重力を媒介とするどちらの場合も実験的に必要な大きさのμ項を自然に与える。一方、ゲージを媒介としている場合は、世代によらないスクォークとスクレプトンの質量を自然に与える利点があることを示している。 第32章 高次元での超対称性代数は、超弦理論の導入への記述となっている。 全てを読み亜終わって、しばしば、この本について言われる翻訳の問題について触れておくと、微笑ましい誤訳はあるが、学習する上での障害にはならなかった。ただし、専門用語や数式などのノーテーションは本書では説明されていない部分もあるので、理解が難しい場合は、翻訳の問題よりも場の量子論に関する理解の基盤ができていないと思った方が良いのではないか、と思う。

Posted byブクログ