経済学者物語 の商品レビュー
経済学史のテスト勉強用に借りて読んだのですが、勉強は関係なくとも、とてもすばらしい本です。 とくに、J.S.ミルとA.マーシャルの項が印象に残っています。 わたしは経済学部に入ったことにそこまで立派な考えを持っていたわけじゃなくて、最近はどうして経済学部に入ったかなんて忘れてし...
経済学史のテスト勉強用に借りて読んだのですが、勉強は関係なくとも、とてもすばらしい本です。 とくに、J.S.ミルとA.マーシャルの項が印象に残っています。 わたしは経済学部に入ったことにそこまで立派な考えを持っていたわけじゃなくて、最近はどうして経済学部に入ったかなんて忘れてしまって、ただテスト前に焦って読んだ本がこれだったことを、とても悔しく思いました。 教科書に載っている著名な経済学者について、その学説のおおまかな解説と、その生き様(どちらかというとこちらがメイン)を紹介している本です。 彼らは、みんな自分の活動に目標があって、「こんな社会であってほしい」っていう志を持っていて、大げさでなく、本当に、本気で、世界中の人々がどうしたらもっと幸せに暮らせるかというあまりに大きすぎるテーマの探求に一生を捧げています。 小難しい経済の構造を冷静に分析する理性的な頭脳を持っていながら、なおかつ性善説を信じて、「経済騎士道」だの「最大の幸福は、他人の幸福を心から願えるものに訪れる」などと、おおまじめに言っているのを知って、この人たちみたいな人になりたいと思った。 心から、経済学部に入ってよかったという気持ちを持たせてくれたこの本に感謝します。
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