ヒトラーと第三帝国 の商品レビュー
ヒトラー率いるナチスがどのような世界情勢の中で台頭し、滅んで行ったかを追っている。学者のインタビューなども交えながら分かりやすく、端的にまとめられている。 第一次世界大戦とその戦後処理がこの怪物を生み出してしまった背景にある。今のロシアによる侵略への対処でも、各国が「ロシアを追...
ヒトラー率いるナチスがどのような世界情勢の中で台頭し、滅んで行ったかを追っている。学者のインタビューなども交えながら分かりやすく、端的にまとめられている。 第一次世界大戦とその戦後処理がこの怪物を生み出してしまった背景にある。今のロシアによる侵略への対処でも、各国が「ロシアを追い詰めすぎてもいけない」と慎重に動いているのには、ナチスの台頭への教訓や独裁者の妄想による暴発の危惧もあろう。 ただ歴史の出来事を暗記させられるのではなく、その背景と教訓をしっかり後世に伝える大切さを思う本だった。 ヒトラーに対し何度もクーデターや暗殺を仕掛けて失敗し、処刑されたルードビッヒ・ベックという将校と、当時の駐独大使でヒトラーの信頼を得て、そして日本の大戦をミスリードさせてしまった大島浩という人物がいたことを本書で初めて知った。
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NHKの番組で放送されたことをまとめた書籍だが、私はこの特集はテレビでは見なかった。ヒトラーとナチスのことについてほとんど知識がないまま難しい本を読むのはハードルが高いと思い、まずは焦点を絞った本を読んでみようと思って手に取った。ナチスドイツの歴史のなかで「歴史が動いたその時」...
NHKの番組で放送されたことをまとめた書籍だが、私はこの特集はテレビでは見なかった。ヒトラーとナチスのことについてほとんど知識がないまま難しい本を読むのはハードルが高いと思い、まずは焦点を絞った本を読んでみようと思って手に取った。ナチスドイツの歴史のなかで「歴史が動いたその時」を16個くらいに設定しているのだが、この本ではそのうちの3個だけを取り上げている。最初の3個というわけではなかったので、テーマも時系列もそろったものではないので、ばらばらのままで理解できない本でないだろうかと心配したが、それは無用な心配だった。壮大なナチスドイツの中で立った三つのことに書店を当てただけではあるが、それでもナチスの全貌の理解の一助になったと思う。
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最近思ってたのが、ヒトラーは何をしたくてあの戦争を引き起こしたのか?という問いに答えられない自分が腹立たしく、調べなきゃという思い。 図書館でなんとなく手にしたのだけど、非常に面白かった。構成が非常に良い。 冒頭でキーとなる出来事をベースにざっと全体像を示して、各論に入るので、非...
最近思ってたのが、ヒトラーは何をしたくてあの戦争を引き起こしたのか?という問いに答えられない自分が腹立たしく、調べなきゃという思い。 図書館でなんとなく手にしたのだけど、非常に面白かった。構成が非常に良い。 冒頭でキーとなる出来事をベースにざっと全体像を示して、各論に入るので、非常に読みやすかった。 ヒトラーは民主主義が生んだ怪物なのだと改めて思う。そして、ラッキーパンチが3回くらい続いたことで国民からの絶大なる信頼を得られた運のいい人だと。 ここでもイギリスの外交上の失敗によって独裁者ヒトラーが生まれた事もわかった。 読んでて、北朝鮮の今と重なるんだよね… アメリカよ、1930年代のイギリスの失敗を繰り返さないでくれ!!
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ヒトラーは対ソ戦がはじまったころから、不眠症になった。やがて下痢、胃痛、嘔吐に悩むようになり、判断力お鈍りはじめたこのころからヒトラーはパーキンソン病の初期の兆候がみられるようになった。
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自分自身が持っているナチスやヒトラーについての知識がいかに薄っぺらいものかを思い知らされる。といってこの本が特別難しい文章で書かれているわけではない。テレビで放送された内容を書物としてわかりやすく書いている。冒頭に写真がふんだんに盛り込んであるのもいい。 でも一番興味深く読んだ...
自分自身が持っているナチスやヒトラーについての知識がいかに薄っぺらいものかを思い知らされる。といってこの本が特別難しい文章で書かれているわけではない。テレビで放送された内容を書物としてわかりやすく書いている。冒頭に写真がふんだんに盛り込んであるのもいい。 でも一番興味深く読んだのは、最後にもしナチスドイツが第二次世界大戦を勝利していたら・・・というシュミレーションで書かれた3編の小説の紹介。 その小説も読みたくなった。
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