クラウディア 最後の手紙 の商品レビュー

蜂谷弥三郎(著者)

2013/01/24

戦後スパイ容疑で50年間ロシアで足止めされ、ラーゲリでの辛い日々、クラウディアと出会い、友人にも囲まれ、慎ましく生きた蜂谷さん。時が経ち、国際情勢も変わり、80歳を超えた時、やっと日本に帰り、それを待ち望んでいた奥さんに再開。ロシアに残してきたクラウディアを思うと、本当に心引き裂かれる思いで帰国したことと思います。でも、人の不幸の上に自分の幸せを築くことができない、というクラウディアの強い気持ちは、蜂谷さんにとっても、日本に帰るということについて大きな後押しになったと思います。
この出来事は、何年も前にテレビのドキュメンタリー番組で知り、鳥取駅で二人が再開する映像を見て号泣しました。本が出ていることは知っていたけど絶版になっていて長いこと入手できなかったけど、ついにAmazonで中古品が安く出ているのを見つけて購入。