ぼくらは月夜に鬼と舞う の商品レビュー
少年は墓所に眠る鬼の力でできている場所へ迷い込んでしまった。心臓の取り換えや鬼の血を集めるなど,不気味な出来事が起こるファンタジー。
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大人が読むとすごくもやっとするかも。 主人公の境遇の悪さにね。 だけれども、ちゃんと彼には味方がいるんだよね。 お姉ちゃんがきちんと、味方でいるし。 親友が行方不明になった事件。 そこにはどうやら鬼やらが絡んできており。 はじめは何もとりえのなかった彼が だんだんと力をつけていく様子は 興味深かったです。 うん、もやっとはする。
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「お前、ほんとうのばかだな」 くま男は急に怒りを静め、かわりにあわれむような目つきでぼくを見た。 「むだとかむだじゃないとか、そんな基準でしか本を読まないのか。いいか、おれにとって、こうした本は精神の栄養なんだよ。心が必要としているから読むんだ。なにかに役立てようと思って読んで...
「お前、ほんとうのばかだな」 くま男は急に怒りを静め、かわりにあわれむような目つきでぼくを見た。 「むだとかむだじゃないとか、そんな基準でしか本を読まないのか。いいか、おれにとって、こうした本は精神の栄養なんだよ。心が必要としているから読むんだ。なにかに役立てようと思って読んでるわけじゃない。それに、ほんの目先だけを見て、むだかどうかかを決めることはできねえよ。もっと長い目でみれば、どんな経験もむだにはならないもんだ」
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