イノセント・ラヴァーズ の商品レビュー

嶋田まな海(著者)

2012/07/23

　ビューティーサロン「イノセント」に就職した治基は、憧れのトップスタイリストの檜垣のアシスタントとして働くことになった。
　ところが、檜垣は仕事にはめちゃくちゃ厳しいし、口も悪い。
　いつも、元気で前向きな春季でさえも檜垣に嫌われているのでは、と悩むほどであった。
　ある日、檜垣と治基は二人で飲みに行き、先に檜垣が酔いつぶれる。
　おまけに、いきなり檜垣に「好きだ」と言われ、キスされる。
　突然のことに舞い上がる治基だったが、翌日起きた檜垣は昨夜のことをまったく覚えていなかった。

　という話でした。
　気が強いけれど、仕事には一生懸命で、まっすぐな新米美容師さんと。
　あんまり社交性がないけれど、見た目と実力はよい先輩美容師さんのお話。

　そんな二人が普段はうまく会話が成立しなくて、すれ違い気味なんだけど、ある事件をきっかけに仲良くなって。
　一緒にお酒を飲みに行ったら、意気投合して。
　意気投合しすぎて、ついうっかり手を出しちゃったら。
　その記憶がありませんでした。

　という思い切りベタ。すっごくベタ。
　なんかもう、これぞBL！　という感じの話でした。
　舞台も華やかだし、登場人物も華やか。

　すっごいBLBLした話が読みたい人にはオススメですが、ラブコメじゃなくてもっとしっとりしたやつがいい！　という人には勧めません。