戯曲の読み方 の商品レビュー
シェイクスピアの戯曲をメインに、戯曲にはどういうことが書いてあるかを読み込む方法を説いた本。シェイクスピアの戯曲にある仕掛けや構成に気づくことができてとても興味深かった。
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昔演劇をやっていた時に非常にお世話になりました。 シェイクスピアの「ハムレット」を題材に、戯曲をどのように読むかということを書いた本。 登場人物が話している言葉には嘘が隠れている、という前提を持つことが戯曲の理解を深めると感じました。全ては「行動(アクション)」と「反応(リアクシ...
昔演劇をやっていた時に非常にお世話になりました。 シェイクスピアの「ハムレット」を題材に、戯曲をどのように読むかということを書いた本。 登場人物が話している言葉には嘘が隠れている、という前提を持つことが戯曲の理解を深めると感じました。全ては「行動(アクション)」と「反応(リアクション)」で物語は成り立っている。 どんなに難解な話でも、誰かの行動が描かれているはず。 まさに深く読み込むための一冊。 なかなか手に入らなくて、岡山県のジュンク堂から配送してもらった記憶があります。
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戯曲の読み方を「きちんと」書いた本を読んだことはない。「きちんと」というのは、戯曲という形式の本質をふまえて、しかも可能な限り客観的に「テクニック」を語っているということだ。国語を教えたりもしている酒井が言うのは変化もしれないが、文章の読み方を教えるというのは、妙に精神論的にな...
戯曲の読み方を「きちんと」書いた本を読んだことはない。「きちんと」というのは、戯曲という形式の本質をふまえて、しかも可能な限り客観的に「テクニック」を語っているということだ。国語を教えたりもしている酒井が言うのは変化もしれないが、文章の読み方を教えるというのは、妙に精神論的になったり(「100回読めばわかる!」)、その作品だけの非常に具体的な「私はこう読んだ」になってしまいがちなのだと思う。 この本はすごい。読んでいるうちに、今まで漠然としていたことが、かちかちと音を立てて整理されはっきりしていく気がするのである。「アクションとは関連しあうふたつの出来事である(「ふたつ」がミソ)」「戯曲はドミノ倒しだ」「後ろから読め」「登場人物が語るのは欲求と障害があるからである」等々、目から鱗とはまさにこのことだ。 例として「ハムレット」がかなり出てくるので、読んでおいた方がいい。酒井はこの芝居かなり読んでいるはずなのだけど、それでも作者の私的にはっとしてしまうことが多かった。しかも、それは作者の読解力が鋭いからではなく、作者が述べるような当たり前の「戯曲の読み方」をすれば、きっと気がついたはずのことなのであると、思わせてくれる。 芝居を作るために戯曲を読む人、買った方がいい(きっとすぐ絶版になる気がする)。
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お芝居が好きな人は良いと思います。あと役者をやってる人。本の内容を生理的に納得するまで相当な時間は要すると思いますが・・
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わたしとしては五つ星。 戯曲が好きじゃない、興味がない人にはあまり合わない本。 演劇関係、役者関係の人にお勧め。 戯曲って読むのが難しいんですが、これを読んで「なるほど!」と思いました。 書いてあることは簡単(行動的にという意味で)、あとは実行すべし☆ あ、ハムレットを読んで...
わたしとしては五つ星。 戯曲が好きじゃない、興味がない人にはあまり合わない本。 演劇関係、役者関係の人にお勧め。 戯曲って読むのが難しいんですが、これを読んで「なるほど!」と思いました。 書いてあることは簡単(行動的にという意味で)、あとは実行すべし☆ あ、ハムレットを読んでいることを前提に書かれてるので、まずはハムレットから。 これで苦手なシェイクスピアも読み込める…かも!!
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