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蜂起には至らず の商品レビュー

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2017/09/21

何冊か学生運動関連の本を読んでいる。 どうしてもわからないことがあるから。 ヤクザや暴力団といった、ある程度暴力や命のやり取りを踏まえた生業とは違って、本来はひとの生活をよくするために集まったはずの人たちが、どうして暴力や殺人を容認するようになってしまったのか。 それも内ゲバと...

何冊か学生運動関連の本を読んでいる。 どうしてもわからないことがあるから。 ヤクザや暴力団といった、ある程度暴力や命のやり取りを踏まえた生業とは違って、本来はひとの生活をよくするために集まったはずの人たちが、どうして暴力や殺人を容認するようになってしまったのか。 それも内ゲバという、ついこの間まで仲間だった人の命を奪うことに、どうして加担することになるのか。 この本を読んでもやはりよくはわからない。 ただ、ほんの少しの考え方の違いも認めない、違いは悪であると短絡的に決めつけてしまうような、視野の狭さと度量の小ささは、たとえ目的が正義であっても集団ヒステリー状態になって、簡単に道を踏み間違えてしまう。 純粋な正義、純粋な善のための思想が、純粋な狂気へと変貌するのは、そう難しいことではない。 けど、それでも、やはりわからない。 自分が殴ったり、骨を砕いたり、ナイフで刺した人は、ついこの間まで自分の隣にいた人なのだ。 そこまで人は、人の痛みに鈍くなれるものなのか。 元活動家の著者が書く文章は、読みやすくなるように気を使ってくれているのはわかるけれども、やはり読みにくい。 時代がもたらす文脈を私が理解していないのが、その最大の理由なのだけど。 でも、照れ隠しなのかなんなのか、時折とても文章が軽い…というより青臭い。 どたまに来る→「頭に来る」より強い怒り なんつうて→なんちゃって などなど。 1970年代の言葉がそのまま出てくるけれど、これ、平成になって書かれた本なのよね。 そして、私よりはるかに年上の人が書いた文章がこれか…と思うと、読んでいて痒くなってきます。 いつまでも青いままではいられないと思うんだけど。

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2012/04/15

新左翼死人列伝と帯に書いているが 安保闘争、よど号ハイジャク、連合赤軍 三菱重工爆破、中核と核マルなどの当事者で なくなった人について書いている

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2009/10/04

興味深い一冊。 27人を覚えている著者から27人の歴史をうかがえた。 そしてこれを伝えれば、忘れられずに伝え続けることができるにではないか。

Posted byブクログ