六月の蛇 の商品レビュー
頭にこびりつくほど強烈なインパクトを持つ映像が印象的な映画監督としての塚本晋也。 小説ではその世界観を十分に発揮できてない印象の一冊
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死の速度で 人物の写真を上手く撮れない写真家。 仕事もなくなり、自殺しようと思っている。彼が、「こころの電話相談室」に連絡したところから物語りは始まる。 相談を受けたのは、黒いふちのメガネをかけ、常にズボンを履いている、りん子。子どもの頃、水泳をやっていて、肩がはっ...
死の速度で 人物の写真を上手く撮れない写真家。 仕事もなくなり、自殺しようと思っている。彼が、「こころの電話相談室」に連絡したところから物語りは始まる。 相談を受けたのは、黒いふちのメガネをかけ、常にズボンを履いている、りん子。子どもの頃、水泳をやっていて、肩がはっていて太り気味、年はもうすぐ40。 潔癖症ぎみの重彦と暮らす。そして、その2人だけの生活と、相談相手が喜んでくれる職場、という世界の中で彼女は充足していた。 ある日、「danna no himitu」という封筒がきた。その中には、彼女の盗撮写真が何枚も入っていた。 職場で、彼女は自殺しようとしている男に対して、「本当にやりたいことをやってみてはどうか」とすすめる。 写真はまたやってきた。他人には絶対見られたくない自分がそこにはあった。赤いスカートを履き、ぎりぎりの所まで鋏で切り、肩を切ったシャツを着て、下着を取り、鏡の中の自分を見て自慰する「わたし」…。 それを送ってきたのは、「自殺志願」の男だった。「自分のやりたいことを」やっているのだ、と男はその写真のネガをもとに彼女を動かせる。あの自慰した時の格好で街中を歩け、というものだった。 男は、重彦のほうへも手を出し始める。 そして、死に行く男と、自分をさらけだしていく女と、彼女を思う男が、最後の行動にでる。 男と、りん子と重彦のそれぞれからの語りが交互に重なっていき、最後のクライマックスへと導いていく。 2008-02-06
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図書館にて。 救いがないなー。 それに、別にそんなにセクシーというか、 色気を感じる話じゃないような。
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ううむ。文章だとわりと普通。でも好きな世界。おっさんが書いた方がやっぱこういう世界はいいね。なんか真面目さが見えかくれ。
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