風呂で読む短歌入門 の商品レビュー
割と薄めの本で入門書だが、なかなかの充実度があると思う。伝統的な和歌ではない近代の短歌は、五七五七七という形式に生身の私を持ち込んで、決まった歌詞でなく日常の言葉で詠うものだという。自分の眼で見た現実から5歩、10歩、50歩、100歩浮き上がって詠むのが近代の短歌なのである。幻想...
割と薄めの本で入門書だが、なかなかの充実度があると思う。伝統的な和歌ではない近代の短歌は、五七五七七という形式に生身の私を持ち込んで、決まった歌詞でなく日常の言葉で詠うものだという。自分の眼で見た現実から5歩、10歩、50歩、100歩浮き上がって詠むのが近代の短歌なのである。幻想とも言う。俳句は観照だが、短歌は詠嘆であるとも。 ①宇宙からの発信ー向井千秋さんの「宙返り何度でもできる無重力」に七七をつけるというもの。 ②90歳からの短歌入門 ③1300年の、いまー普遍と先端 ④和歌から短歌へ ⑤見る、ということ ⑥<成る>短歌と<在る>短歌 ⑦詩のことば ⑧おんな歌の、いま ⑨詠嘆の声 ⑩短歌がタンカになるとき 世界思想社の風呂で読むシリーズは材質が特殊で、本当に風呂でも読めるのが面白い。
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