歓楽英雄(上) の商品レビュー

古龍(著者),中田久美子(訳者)

2014/09/25

「一文不名小子的成規」

台湾の武侠作家・古龍の作品にしては、珍しく短くまとまり、きちんと完結していますｗ
「富貴山荘」という名のいかにも大富豪が住んでいそうな豪邸が、実際はほぼ無人で空っぽの廃墟。
そこに集まった奇妙な四人。
主役で、武術の心得はあるものの未熟そのもので、なんにつけ大雑把な天然バカ・郭大路。
屋敷の主人を自称している、年中寝転がってる王動。
「七回死んだ」という過去を持ち、軽功と暗器の達人であるものの、決して風呂に入らない燕七。
少女と見紛うばかりに美少年・林太平。
互いの過去を知らないこの四人が、奇妙な友情で結ばれ、江湖の争いで正義を貫く物語です。

大道芸人の一座を装って四人に近づく美少女・酸梅湯。
彼女を追うのは、捕り手頭の金獅子と、拷問係の夾棍、そして謎の黒衣の男。
四人の行きつけの飲み屋の親父・麥老広の正体は？
あこぎな質屋・活剥皮（ポーポーピー）は何者？

物語のテーマは、友情ですね＼＾o＾／
危機にあっても義侠と友情を貫くとは、どういうことなのか？
題名は華々しいですが、主役たちは逆に汚いキャラばかりです(;^_^A
ズルイ、卑怯、悪辣という意味の「汚い」ではなく、文字通り不潔という意味の「汚い」ｗｗｗ

ニン、トン♪