学校を変えよう! の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
1999年刊行。 現場の文科省への情報提供が、いびつに形作られたものであるという実態が、本書によって浮き彫りになったのはなかなか意義深い。すなわち、現場において徹底的に整えられた綺麗な情報だけが報告されるだけなのだ。 とはいえ、こういう事実を正面から指摘されても、綺麗事で終始する文科省も現場も、変わっていかないんだろうなという冷めた感情もないではない。 また、本書自体は、苅谷ら教育社会学者の成果と違い、定性的な意見開陳(ただし、これ自体の価値があることは否定しない)に止まったという印象は残る。
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