ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師 の商品レビュー
感想 こういう話好きだなぁ、と素直に思う。読後に訪れた心を包む安堵の中で、ふわりと漂うせつなさ、その感覚が忘れられない。 久しぶりに時間を忘れて、読み進めることが出来た本。 追記、あとがきを読んで あとがきに書かれているような「失敗を恐るな」という論調。世の中には似...
感想 こういう話好きだなぁ、と素直に思う。読後に訪れた心を包む安堵の中で、ふわりと漂うせつなさ、その感覚が忘れられない。 久しぶりに時間を忘れて、読み進めることが出来た本。 追記、あとがきを読んで あとがきに書かれているような「失敗を恐るな」という論調。世の中には似たような言動がたくさんあって、「ポジティブに行こう」とか「やればできる」などの言葉が縦横無尽に飛び交っている。 言うのは簡単で行うのは難しい。そういう言葉を具体的な方策も伝えずに、ただ耳障りにいいという理由で声だかに叫ぶ連中はなんなのだろうと憤りを感じる。それが自分に向けたものならばいい。しかし、他者に向けた場合、時としてそういう言葉が毒となることもあるのではないだろうか。
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これも発売当時に読んだからかなり前に読んだ作品です。 アイスクリームが食べたくなるお話。 自分の中ではわりかし恋愛要素が高い内容だと思っている。そこが好きなんだけどもー 最後はちょっと寂しい、かな? ホントこの方の描く文章ってストレスフリーというのか、通常であればエロかったりグロかったりする表現もそんなに酷く感じずスルっと脳に入り込んでいくから好き。
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ブギーポップシリーズの中で一番好きな話です。 人の痛みを感じ取ることが出来て、それをアイスで消してしまう能力を持った男の人のお話。 読むと、なぜか切なくなります。
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この小説を読んで、初めてチョコミントアイスというのを試みました。人工的でグロテスクなイメージとは異なり、他のどのアイスよりずっと舌を涼しくしてくれました。この小説の中の、緑色で純朴な怪人のイメージにあまりにもぴったりで、上遠野氏のモチーフを選ぶセンスがまぶしかったです。
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2012 7/27再読。自宅蔵書。 ブギーポップシリーズの中でも一番読み返した回数が多いであろう作品。 最近、読んでなかったな・・・と思いふと読み返した。 「昔のブギーはやたら面白かったよなあ」という感想が、懐古厨的なものであって自分が老害になっているだけかなと思うこともあったのだけど、あらためて読んでもやっぱこの頃の上遠野浩平は半端無く面白い。 能力者とか設定過多とか、厨二病的な部分は大きいのにその後のラノベと一線を画した感じがするのは、作者に何か伝えたいものとか「もっとこうだろう」みたいなものがあって、それを純文学的な表現でなく荒唐無稽な設定を使いながらやっている、って感じがあるからだろうか。 この時代のブギーのポストポジションってラノベ界隈がでかくなっても全然ないよなあ・・・それとも自分が見えてないだけなんだろうか。
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他人の痛みがわかり、それを甘いアイスで忘れさせていた合成人間の話。 喜んでもらうことを善意で行い、結果的にそれが世界の敵になる形。 ブギーポップに世界の敵と認識されながら、世界の敵として葬られないラストがいいな
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ブギーポップシリーズの中で二番目に好きな本です。 事故後、十助が失踪した時点で終わることもできたかもしれない。でも、その後のストーリーがイイ!
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ブギーポップで一番印象的な話。 自分の真剣さと同じようなものを、消費する他人が同等に返してくれるわけではないし、それは消費の物事に関わらずなんだけども、それでもやっぱりまぁ、何か救いのようなものは期待するし欲しくなるよなぁ、と。
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暑い季節に読むのにぴったりでした。ペパーミントみたいに淡く見えるのにツンと刺激を残すような、そんな話でした。血飛沫あげる戦いだとか情熱だとか、そういったものとは一切関係のない世界。強い主張があるわけでもないのに、読み終わった後には薄っすらと何かが残ってるような感じです。 ...
暑い季節に読むのにぴったりでした。ペパーミントみたいに淡く見えるのにツンと刺激を残すような、そんな話でした。血飛沫あげる戦いだとか情熱だとか、そういったものとは一切関係のない世界。強い主張があるわけでもないのに、読み終わった後には薄っすらと何かが残ってるような感じです。 これを読んで考えさせられたのが「優しさ」についてでした。十助の能力はイマジネーターに出てきた飛鳥井の能力に似ている気がします。当時私がそれを読んだ時は正直、こういう能力があれば誰も悲しまなくて済むし、いいことなんじゃないかって思ったりもしたんですが今回は簡単にはそう思えませんでした。 本当の「優しさ」ってなんだろう、と考えた時にそれは傷つけないようにすることではなくて相手をいたわったり、思いやったりすることなんじゃないか、というのにたどり着きました。そうすると、この十助の作るアイスクリームのもたらす優しさは虚像に過ぎないと嫌でも気づかされます。タチが悪いのは本人が何かしらの目的や意図があってそうしてるのではなくて、ただ純粋においしいアイスクリームを作りたいと思っていることでした。魔術師・・・なんですが、道化師に見えてしまう。それは私を凄く悲しくさせました。ペパーミントを本にしたらきっとこんな感じ、という本そのものでした。
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ブギーポップシリーズ第七作目。 シリーズ中最も好きな作品。 なぜなのかと思ったら、私の大好きな映画『シザーハンズ』に物語がそっくりだったことが判明。 鋏の手を持つエドワード・シザーハンズ。 アイスクリーム作りの天才”ペパーミントの魔術師”=軌川十助。 外の世界に引っ張り出され...
ブギーポップシリーズ第七作目。 シリーズ中最も好きな作品。 なぜなのかと思ったら、私の大好きな映画『シザーハンズ』に物語がそっくりだったことが判明。 鋏の手を持つエドワード・シザーハンズ。 アイスクリーム作りの天才”ペパーミントの魔術師”=軌川十助。 外の世界に引っ張り出された「純粋な異形」が織り成す奇妙で切ないおとぎ話。 本作においてブギーポップは脇役にすぎない…。
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