萌の朱雀 の商品レビュー
奈良の山村で暮らすみ…
奈良の山村で暮らすみちる。父がリストラを苦に自殺したところからはじまる家族の崩壊を描く。それでも生きるみちるに勇気づけられる。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
薄い本だったから、あっさりした小説なんだろうな〜って思ったら大間違いだった、、過疎化って怖いなあって思った。それと、何代も血が受け継がれて私がいるってことは当たり前だけど凄いことなんだって思った。父の死と向き合ってから初めて自分の生まれ育った土地や、家族に尊敬の念を抱くみちるの成長が綺麗に書かれてた。 トンネルとか何気ない朝のシーンでの描写が綺麗だった。台詞が少ない静かな小説だったけど、映画どんな感じなんだろ。見てみたいな〜!
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綺麗な景色が頭の中に広がり、切なさが胸を締め付ける。泣く。読み終えた後、大切な事を忘れてはいけないと少しの間泣いた。
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勝敗や善悪、正誤などではなく個々人が直面するいろんな事を淡々と織り込んで日々が更新されていく。。生きていくって、ただただそういうもんだよなと
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朱雀神に守られた山間の村に住む一家の物語。主人公みちるの日常は、両親と祖母、そして密かに恋心を抱くいとこの栄ちゃんに囲まれ、静かで安心感に満ちたものだった。しかし、自然に囲まれて生きる村ゆえの苦悩に飲み込まれ、みちるの父は…。物語のおおらかさやなつかしさ、切なさが童謡を感じさせる...
朱雀神に守られた山間の村に住む一家の物語。主人公みちるの日常は、両親と祖母、そして密かに恋心を抱くいとこの栄ちゃんに囲まれ、静かで安心感に満ちたものだった。しかし、自然に囲まれて生きる村ゆえの苦悩に飲み込まれ、みちるの父は…。物語のおおらかさやなつかしさ、切なさが童謡を感じさせる。カンヌ映画祭で最優秀新人監督賞を受賞した作品を、監督自らが小説化したもの。
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私はもう、映画も見てしまっているのでなおさら映像がどんどん胸にせまってくる。特に、見えていないところまでわたし(みちる)がしゃべってしまっているところや、文章が散文的で、気持ちのところを書く集中力や、他のところのさらっとした感じの代わる代わるになるダイナミズムが余計に映像を浮かび...
私はもう、映画も見てしまっているのでなおさら映像がどんどん胸にせまってくる。特に、見えていないところまでわたし(みちる)がしゃべってしまっているところや、文章が散文的で、気持ちのところを書く集中力や、他のところのさらっとした感じの代わる代わるになるダイナミズムが余計に映像を浮かび上がらせる。高校生の時、これを読んで夜中にわんわん泣いたなあという記憶、それから6年後、こうしてわんわんないているなあということ。あの時は、まだ山の奥深いところにいて、遠くの街に住む日を祈ってた。そして家から遠く離れてしまうと、あのそらの広さや、ごはんや、帰り道の寒さの厳しさなどの一つ一つを、家族との言い合いや嫌いだった思いは打ち捨てて甘く拾い上げてしまうそういう甘い甘さにつつまれている。家族と離れ離れにいることや、ずいぶんと遠くまで来てしまったこと、そういうことを思い出すと脳みその奥の奥からのふるえがとまらなくなりはきそうになる、その一瞬自分の中に入るともうでてこられなくなるようなあやうさも感じる。いつも失ってばかりいるということに身を切り裂かれてしまいそう。愛情や願いだけでは何にもならない、いつも一緒にいたくてもかなわない、楽しいことをしていると遠くにいる家族のことは忘れてしまう、覚えてなんかいられない(あちらの方でもそれはその通り)、出会ったとしても解決しない。
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もの凄く切ない。泣かずにはいられない。 描写がウマイとかそういうのよくわかんないけど、情景が頭に浮かんできてそれがまた綺麗でまたなんか切ない。
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静謐な空気の流れる作品。 映画を監督自らノベライズしたもののようですね。 こういう、静かな小説が好きです。
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出てくる兄さんが、ツボでした。 自然があって、暖かい空気が出てくるお話☆ 時々読み直したくなります。
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11月3日 同名の映画を、監督が小説化したもの。本業が小説家でないのが不思議に思えるぐらいのうつくしい情景描写がすごい。 せつなくてかなしい、そしてとても懐かしい物語。
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