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名探偵登場 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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登場人物に名を連ね…

登場人物に名を連ねるのは、希代の奇術師フーディーニとホームズの生みの親コナン・ドイル。丁度同時代で交流もあったらしい、この二人とイギリスの幽霊屋敷に絡んで起こる事件。そこに一緒に登場するのがフィル・ボーモント。濃いキャラクターな実在の二人に挟まれつつも、フィルの怪しげな正体(登...

登場人物に名を連ねるのは、希代の奇術師フーディーニとホームズの生みの親コナン・ドイル。丁度同時代で交流もあったらしい、この二人とイギリスの幽霊屋敷に絡んで起こる事件。そこに一緒に登場するのがフィル・ボーモント。濃いキャラクターな実在の二人に挟まれつつも、フィルの怪しげな正体(登場人物解説を読めばすぐわかるが…)はジワジワと剥がれて、「おおっ」とくる。凡人のようでいても、至ってスマートで、抜け目なく隙もない、アメリカ人探偵。謎が解けなくて、結末に思わず唸りました。

文庫OFF

2016/04/11

1920年代、奇術師フーディーニにシャーロック・ホームズの生みの親であるコナン・ドイルも登場するイギリスのお屋敷での密室殺人事件。お決まりの幽霊騒動や降霊会などと大好きな設定がぎっしり詰まってました。ミステリとして読むというよりは、この設定を愛せる人ならものすごく楽しめるお話しだ...

1920年代、奇術師フーディーニにシャーロック・ホームズの生みの親であるコナン・ドイルも登場するイギリスのお屋敷での密室殺人事件。お決まりの幽霊騒動や降霊会などと大好きな設定がぎっしり詰まってました。ミステリとして読むというよりは、この設定を愛せる人ならものすごく楽しめるお話しだと思います。ちょうどエイドリアン・ブロディ主演のドラマ『Houndini』を観たばかりだったので、映像と重ね合わせて2倍楽しめました!

Posted byブクログ

2016/02/16

結構厚めの本なのだけど、読みやすくてサクサク読了。 人物描写も背景描写もとても素敵で読み飽きなかったです。 特にコナン・ドイルの笑顔とか、意外にナイーブな面を持つ愛妻家フーディーニとか…好きだわ~。 次作の仮面舞踏会は以前読んだことがあったのだけど、あちらも面白かった記憶。再読し...

結構厚めの本なのだけど、読みやすくてサクサク読了。 人物描写も背景描写もとても素敵で読み飽きなかったです。 特にコナン・ドイルの笑顔とか、意外にナイーブな面を持つ愛妻家フーディーニとか…好きだわ~。 次作の仮面舞踏会は以前読んだことがあったのだけど、あちらも面白かった記憶。再読してみましょうかね。 同作者の「リジーが斧をふりおろす」は文庫版出てないのね~。 出るといいな! このシリーズも2005年に「Cavalcade」が出てるので、邦訳待ってる。伏して!

Posted byブクログ

2011/11/22

古きよき時代、イギリスの大邸宅で起きる事件。 奇術師フーディーニや、コナン・ドイルが登場。 視点はピンカートン社に勤める探偵フィル・ボーモントと、たまたま屋敷に来ていた若い女性ジェーン・ターナーと交互で。 フーディーニは脱出王として有名。 中背だが筋骨たくましく、印象的な顔立ち...

古きよき時代、イギリスの大邸宅で起きる事件。 奇術師フーディーニや、コナン・ドイルが登場。 視点はピンカートン社に勤める探偵フィル・ボーモントと、たまたま屋敷に来ていた若い女性ジェーン・ターナーと交互で。 フーディーニは脱出王として有名。 中背だが筋骨たくましく、印象的な顔立ちでカリスマ性がある。 コナン・ドイルはもちろんシャーロック・ホームズの作者で、フーディーにとは気が合うらしい。長身で、この時は既に高齢な割には若く見える。 フーディーニが逆恨みで脅迫されていて、フィルはその護衛のために付き添ってきていた。偉大なる男フーディーニに振り回されつつも、嫌いではない様子。 パーレイ子爵夫妻に招待されて訪れたメープルホワイト荘。 そこには降霊術の会が催される予定になっていた。 フーディーニはひそかに、もしそれが奇術めいたインチキなら見破るようにと依頼されていたのだ。 まったく本気のコナンドイルの様子に戸惑うジェーン・ターナー。 ジェーンは子爵夫人の従姉である恐るべき女性の秘書として同行していました。 子爵令嬢のセシリーは美人だが、暇をもてあましている様子。 荘園の主は、子爵の父であるアクスミンスター伯爵。 伯爵は偏屈な老人で歩けない身体となっていたが、なぜか密室で死体となって発見され…? お屋敷の中にいるお金持ちの客達と一癖ある召使い達が右往左往。 軽快で、楽しく読めます。

Posted byブクログ

2014/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

20110531 原題、Escapade. ピンカートン社のオプ、フィル視点と、小間使い(?)のジェーンの手紙の交互形式で書かれた話。 奇術師フーディーニと共にフィルは貴族の屋敷を訪れる。霊媒師を呼んで降霊会が開かれるとのことで、コナン・ドイルもやってくるという。フィルは別の奇術師チン・スーに狙われているフーディーニの護衛としてやってきたが、表向きは秘書としている。幽霊騒ぎ、謎の狙撃、謎の死が次々と発生し、ロンドンから警部がやってきて、調査を始める。 最後のオチは急展開だったけど、好きな方。 一応、完全に全部が解決だったので。 うんうん。 密室トリックなどは凝ったものではなかったけれど、とても楽しめました。 降霊会は謎自体とはほとんど関係ないし。 エヴァンジェリン宛のジェーンの手紙文の楽しげなこと。 観察眼が鋭くて楽しい。 フィルの安定感が半端ないわりに推理劇には参加せず、ドイルも参加せずという・・・なんという・・・ そして色情狂、という言葉がひとつのキーワードになっていました。 晩年のドイルが晩年、心霊現象を信じまくっていたのは有名だけれども、なんとも哀愁で素敵に描かれていた。 フーディーニは自己顕示欲の強い自信家だけれども、うぬぼれだけではない人柄の良さを感じるよう描かれていて、それも面白かった。 マーシュ警部のシェイクスピアの引用は、すっごい変で、笑えました。イギリスミステリはシェイクスピアに限らず引用が多いから、パロッてるのかなぁ、面白かったー 個人的にはセシリーの今後が気になるなぁ。 貴族の階級はセイヤーズの訳語を参考にしたとのことで、自分がセイヤーズ訳をよく覚えてることが判明しました。 山口雅也さんの解説でした。 この続きは、どうやら3作目は2005年に出ているみたい。邦訳は2作目までしか出てない様子。ちぇー めも http://mysteriouspress.com/authors/walter-satterthwait/default.asp 作者のHP(リンク切れ) http://www.overbooked.org/satterthwait/ http://www.satterthwait.com こっち、なにも出てこなかったんですが・・・

Posted byブクログ

2009/10/04

東京創元社の本は大抵面白いですから。これも、ドイルなどの著名人が登場していて大変興味深い。20世紀初頭のミステリです。

Posted byブクログ

2009/10/04

フーディーニ、コナン・ドイル、そしてピンカートン探偵社の探偵と実在の人物や人間関係を利用した作品。 これが話題づくりのためだけに使われたのではなく、非常に上手く生き生きと描かれているし、また物語の起伏もあって読みやすくまた早く読み進めたい気にさせる。 まあでもこの辺りが作品の本格...

フーディーニ、コナン・ドイル、そしてピンカートン探偵社の探偵と実在の人物や人間関係を利用した作品。 これが話題づくりのためだけに使われたのではなく、非常に上手く生き生きと描かれているし、また物語の起伏もあって読みやすくまた早く読み進めたい気にさせる。 まあでもこの辺りが作品の本格部分の面白さとあまり関係がないのが微妙な点なわけだが。 降霊会とミステリなんか昔からナイスコンビなのだけど、この作品での謎はそことは無関係の部分であるってのが残念かな。 ただ、ミステリ部分は結構いい。 密室の狙撃や幽霊騒ぎの真相など、魅力的な答えが提示されるため、不満はない。 最後の最後には意外な角度からのどんでん返しもあるし(ここが個人的にベスト)。 プロット的な面白さとミステリ的な面白さがもう少し噛み合ってれば傑作だったのだけどね。

Posted byブクログ