火焔樹の花 の商品レビュー
立派な人だ。えらい活動をしていると思うし、それの裏表をさらけ出すような体験記を書くのも立派だと思う。 だけどその反面で、「なんかもうちょっと角が立たないようにできないものかねこの人は」と読んでいてハラハラする。 ストリートチルドレンの一人称での語り、主要人物の一人称の語り、その中...
立派な人だ。えらい活動をしていると思うし、それの裏表をさらけ出すような体験記を書くのも立派だと思う。 だけどその反面で、「なんかもうちょっと角が立たないようにできないものかねこの人は」と読んでいてハラハラする。 ストリートチルドレンの一人称での語り、主要人物の一人称の語り、その中に登場する著者自身。小説としてはいいのだけど、これをノンフィクションで自分自身の活動の記述に使っていいものなのか? きわどいと思う。そのきわどさを埋めるために主観が先鋭化しているように思う。途中のベトナム政府の派閥抗争や日本のうさんくさい人々や身内からの批判というのも、それはそうなるだろう。 とはいえもう20年も昔の話。当時のフエのストリートチルドレンの生活誌について客観的に記述されるよりもこのほうがおもしろいのは確かだ。うまく行っていてくれたらいいのだけど。 あと、M県の大倉氏のエピソードだけど、私にはどうしようもなく痛々しい話に思えた。もちろん著者にではない。この大倉氏と奥さんとにだ。自分自身を大倉氏に重ねてやりきれなくなった。つらいなあ・・・
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灰谷健次郎さんの本の中で紹介されていたので、市立図書館で取り寄せて読むことにした一冊。 知っているようで、その場にいない私は知らないと同じだと思った。 できることをする。簡単なようで難しい。
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著者のベトナムの子どもの家へ行ってきました。その後に読んだので、行ったときの印象とまた違うベトナムを知ることもできました。
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