風流冷飯伝 の商品レビュー
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江戸より下った幇間(たいこもち)の一八。 風見藩の冷や飯食い(武家の次男三男たち)・飛旗数馬に昼飯をたかろうとしたところ、どうやらミイラ取りがミイラになったようで・・・。 風変りな慣習が多々ある不思議な風見藩。 そこで起こる、面白可笑しい事件の数々。 そして藩にせまりく...
江戸より下った幇間(たいこもち)の一八。 風見藩の冷や飯食い(武家の次男三男たち)・飛旗数馬に昼飯をたかろうとしたところ、どうやらミイラ取りがミイラになったようで・・・。 風変りな慣習が多々ある不思議な風見藩。 そこで起こる、面白可笑しい事件の数々。 そして藩にせまりくる、田沼意次の魔の手・・・! 風見藩の面々は、果たしてこの平穏を無事守り切る事ができるのか?? 風見藩の先々代からの風習の意味(お城が見える限り、藩内を女はみぎまわり、男はひだりまわりで歩く、など)をあれこれ考える一八と、これはこういうものなのだからとただ受け止めている数馬との感覚のずれが微笑ましく、全体の雰囲気も、ほんわかよいものになっている気がします。 藩中の、他の冷や飯食いたちについても生き生きと描かれていて好印象。 第五回小説新潮長編新人賞受賞作品。
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とある四国は讃岐の小藩のお話。 男は左回り、女は右回りで町を歩くとか、 藩主は囲碁将棋は指してはならぬとか奇妙な決まりがある風見藩。 風見藩冷や飯食らいの一馬と江戸の幇間一八が藩の騒動に巻き込まれた。 講談を聞くような痛快な語りにさらさらと読める一冊でございます。 米村さんの作品...
とある四国は讃岐の小藩のお話。 男は左回り、女は右回りで町を歩くとか、 藩主は囲碁将棋は指してはならぬとか奇妙な決まりがある風見藩。 風見藩冷や飯食らいの一馬と江戸の幇間一八が藩の騒動に巻き込まれた。 講談を聞くような痛快な語りにさらさらと読める一冊でございます。 米村さんの作品ってほんとおもしろいわー。 大好きです。
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楽しい! 軽いからすぐ読める。ちょっと疲れたときに読むと癒されるかも。 数馬ほかキャラがかわいい。
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テンポが良いのでサクサクと読めます。語り口調の文章も面白いですし、章のタイトルが全て川柳になっているところも良い感じです。所々に男性へのサービス(?)のような文章があるのですが、それほど露骨でもない(と思う…。)ので意外にサラッと読めると思います。 登場人物たちも個性的で魅力的...
テンポが良いのでサクサクと読めます。語り口調の文章も面白いですし、章のタイトルが全て川柳になっているところも良い感じです。所々に男性へのサービス(?)のような文章があるのですが、それほど露骨でもない(と思う…。)ので意外にサラッと読めると思います。 登場人物たちも個性的で魅力的です。個人的には数馬が好きです。のんびり屋で真っ直ぐで優しく、そして何と言ってもあの純情さと言うか初々しさがたまりません!是非、婿に来て欲しいです。 ちなみにこの作品は大江戸三部作の第一部だそうで「退屈姫君伝」、「錦絵双花伝(文庫改題「面影小町伝」)」と続くそうです。
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家治・田沼の江戸時代。幇間(たいこもち)の一八は江戸からいくつもの奇妙なならわしのある四国の風見藩へやってきた。そこで見るが道楽の冷飯ぐらいの数馬と出会う。突如、風見藩に将棋所が設けられることになるが、なぜなのか。 章のタイトルが川柳?になっているのが面白いなと思いました。味...
家治・田沼の江戸時代。幇間(たいこもち)の一八は江戸からいくつもの奇妙なならわしのある四国の風見藩へやってきた。そこで見るが道楽の冷飯ぐらいの数馬と出会う。突如、風見藩に将棋所が設けられることになるが、なぜなのか。 章のタイトルが川柳?になっているのが面白いなと思いました。味のある様々な人々が登場し、ちょっとした事件が起こったりします。一八が何気にいい人でかわいらしいです。
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第5回小説新潮長篇新人賞受賞作。軽妙で平易な文体で、当時ののんびりした雰囲気の中、冷飯ぐいたちの活躍を生き生きと描いていて非常に面白かったです。
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