育母書 の商品レビュー
人生で1日だけ好きな時に戻れるなら、子供たちが小さかったあの日に戻りたい、虫カゴをさげた小さな息子や、ぬいぐるみをカゴに入れて看護婦さんごっこをしている娘と一日中遊んで過ごしたい。というこの本の抜粋をTwitterで見かけて、とても読んでみたくなった。 かなり昔の本なので現代にそ...
人生で1日だけ好きな時に戻れるなら、子供たちが小さかったあの日に戻りたい、虫カゴをさげた小さな息子や、ぬいぐるみをカゴに入れて看護婦さんごっこをしている娘と一日中遊んで過ごしたい。というこの本の抜粋をTwitterで見かけて、とても読んでみたくなった。 かなり昔の本なので現代にそぐわない部分ももちろんあるが、今も昔も子どもの純粋な心、それを見つめる親の心は変わらないのだなと思った。 育児は難しくないし、今までの自分の人格を変える必要もない。そのままのあなたで、その喜怒哀楽を存分にお子さんに見せてあげて下さいという言葉は考えが凝り固まりそうになった時はいつでも思い出そう。 すごくグッときた一章があった。 運動はそんなに得意でなく、何事もじっくり型の息子さんがマラソン大会のために一生懸命走る練習をしていた。練習のかいあって、5位でゴールインするが、勢いあまってゴールで札をもらい忘れ6位になってしまった。学校では5位まで表彰されるので惜しくも表彰は逃したが、お母さんはその分おうちで、ご祝儀袋に5000円のお小遣いを入れて盛大に表彰式をしてあげた。 そこから何年も経ち、就職した息子が初任給からお小遣いをくれた。そのお小遣いはなんとあの時のご祝儀袋に入っていたのだ。マラソン大会の一件は嬉しく暖かな思い出となって、息子さんの心を育てた出来事だったのだなと感じた。 この話の結びは、「子どもは大きくなります。そして大人になってから自分が子ども時代に嬉しかったことを必ず自分の周囲の人に返していきます。」とある。自分も、子どもにはたくさんたくさん、素敵な思い出を作ってあげようと強く思ったエピソードでした。
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自分のカテゴリ、育児本にしようかエッセイにしようか一瞬迷ったくらい「説教くさくない」本です。 こういう行動をするときの子どもの気持ちはこう、親の望ましい反応はこうみたいな育児書にありがちなそういう話もなし(だと思う。あっても印象に残らない感じ) ただ子どもの「いま」を大事にする...
自分のカテゴリ、育児本にしようかエッセイにしようか一瞬迷ったくらい「説教くさくない」本です。 こういう行動をするときの子どもの気持ちはこう、親の望ましい反応はこうみたいな育児書にありがちなそういう話もなし(だと思う。あっても印象に残らない感じ) ただ子どもの「いま」を大事にする。 子育てを終わった筆者が書く「いま」の子どもの姿が想像できるから(もちろんそれは決して悪い意味ではなく)、過ぎていったあとで確実に「こんな時代があった」と懐かしむ「いま」を大切にしたいと思う。そんな風に考えさせてくれる本でした。 QA的な方法論ではなく、ただ素直に子どもと過ごせるこの時間を大切にする気持ちを思い出させてくれた。もうすこしこの人の本を読んでみたいな。
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★二つだけど、正直、涙しちゃった・・・ 子供はのびのび、お母さん見守ってあげよう!ってのが主旨。 字数がやたら多くて、この人とにかく書くのが好きなのね、という印象。 実際、文も上手です。 j自分の子供時代(たぶん60年位前)、自分の子供の育児にもかなりのページを割いてい...
★二つだけど、正直、涙しちゃった・・・ 子供はのびのび、お母さん見守ってあげよう!ってのが主旨。 字数がやたら多くて、この人とにかく書くのが好きなのね、という印象。 実際、文も上手です。 j自分の子供時代(たぶん60年位前)、自分の子供の育児にもかなりのページを割いている。 そんな自分のことばっか語っても・・・と思わなくもないが、泣ける話も多いのでよしとしよう。嫌味じゃないし。 しかしね~、いまどきのお母さんは、これで癒されても実践は別問題でしょう。 子供は伸び伸び育つのが一番、お母さんも一緒に育っていこうね、って言ってもね・・・。 私自身もそうだけど、子供のころは5,6歳から勝手に外に行って、山や林で好きなだけ遊んで、こういう外の自由な時間が今思えば活力のようなものになっていたんではないかと思う。親はだいたい、仕事や家事で子供のことなんて二の次だったというのが実情じゃないかと思うけど、結果的に子供にはいい息抜きになっていたんだろうね。 でも、こういう育ち方は現代ではたぶんもう不可能に近い。 今は本当に、親も子供も息がつまる。これは実感としてわかる。 「勝手に遊んできな!」って言えないもの。私の住んでるカナダなんて特にそう。 じゃあどうすればいいのかって、こういう本を読んでもわからないでしょう。 トイレにでも置いて、毎日眺めて自分の行い(育児)を矯正するしかないのか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本に会ったのは子供が2歳の頃でした。 今ほど仕事をしていなかった私は子供とユルリとした時間を過ごしていました。 その時、日課になっていたのが図書館通いでした。 子供には絵本を、私は料理や手作りおもちゃの本、そして子育てについての本をよく借りました。 ずっと忙しく働いていた私は、子供を出産して家に居ることに罪の意識がありました。 「働かざる者食うべからず」という思いがあって、 夫や職場の人に申し訳ない思いが強くありました。 子供と過ごす時間は楽しくて毎日毎日が発見で、とにかく子供が可愛くてたまりませんでしたが、 それでも「この時間にどのくらいの価値があるのか?」と考えていました。 そんな時、この本に出会いました。 浜さんの本は他に2冊読みました。 どれもわかりやすくて心が和むものばかりでした。 浜さんの優しく語りかけてくれる文章に、「うんうん!」うなずきながら読みました。 子供が私を特別でなくていい、 ありのままの私を母として受け入れてくれることに感謝できた1冊です。 あわて者でもいい 泣き虫でもいい 手先が不器用でも 音痴でも かまわない もちろん 人が振り向くほどの 美人である必要もない とりたてて特技がなくても 高尚な趣味も 噂に上るほどの博識も不要 おまけに 学歴 職歴 賞罰 一切不問 そのままのあなたがいい そのままのあなたが好き 赤ちゃんは そう言いたくて あなたに両手を伸ばしてくる 最近、子供は私と過ごすよりも友達と遊ぶことの方が楽しいようです。 基地を作ったり、小川に入ったり、崖を登ってみたり。 どれも私には体力的にしんどい遊びばかりです。 でも、こういうダイナミックな遊びが出来るようになったこと、 そして大切な友達ができたことは、私とのささやかな時間があったからなのかなぁ。 今になってやっと、あの時の価値と意味を見つけることができるようになりました。
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この人のもののとらえかたが好きです。 本当に,子どものありかたを,視点を,その世界を 一緒に楽しんでいる。。 子どもって本当に面白いよね。 子育て,かけがえのない日々だったなーって思えるように, 何かあったら手にとりたい本です。
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育つのは子供だけじゃないんです。こどもが一歳だったらお母さんだって「お母さん歴一年」=一歳なんです。 この本の著者は私の母と同世代と思います。ですので、母から先輩お母さんの子育てノウハウを伝授してもらっているような、そんな感じの本です
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