科学と幸福 の商品レビュー
宇宙物理学者である著者が、科学と社会との関係にまつわる率直な意見を語っている本です。 アメリカで物理学研究の予算が削減され、コライダーの建設が白紙撤回されるなど、社会の科学研究に対するまなざしが厳しいものになっていくなかで、科学者はどのように社会の声にこたえていくべきなのかとい...
宇宙物理学者である著者が、科学と社会との関係にまつわる率直な意見を語っている本です。 アメリカで物理学研究の予算が削減され、コライダーの建設が白紙撤回されるなど、社会の科学研究に対するまなざしが厳しいものになっていくなかで、科学者はどのように社会の声にこたえていくべきなのかということを語っています。 本書の冒頭には、かつて原子力開発が「科学はすごい」という感銘を人びとにあたえていたことが語られています。著者は、科学哲学や科学社会学の成果について、科学に内在的な立場からは大きな意味をもっていないとみなしているようで、この点については著者の考えに追随することはできないようにも感じましたが、かつて人びとを魅了した科学へのロマンティシズムをたんなる特権的な知の形態に付随する効果とみなすのではなく、「観念のうごめき」という視点からとらえ返す著者の議論は、新鮮に感じられました。
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2000年(底本1997年)刊行。著者は京都大学教授。宇宙物理学専攻の著者による科学と社会、人間に関するエッセイ。戦後しばらくの科学万能的世界観ではない現代、著者自身悩みを持っているのかもしれないが、科学的発展の要否に関し、論の運びが二転三転しているきらいがある(こちらの読解能力の問題かもしれないが…)。もっとも、素粒子物理学について些かの知識を要する3章は、こちらの知識不足で読み込めていないのは明らか。
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宇宙物理学専攻の著者による科学技術論。新年第1冊目としてセレクト。科学と社会との関係についてのいくつかの論考よりなります。色々考えさせられるところが多く、文庫といえども本格的な一冊。原書は1995年・岩波書店刊行。
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著:佐藤文隆 たしかこの名前ブルーバックスで見たことがある。 高校のときに。 最近は科学関係の本を読むことが多いけど、 この本は非常に読みずらかった。 まぁまだ知識がそこまで達していないのかなとも思ったり。 そしてなんといっても、 佐藤隆文氏はファインマン系というよりは ゲ...
著:佐藤文隆 たしかこの名前ブルーバックスで見たことがある。 高校のときに。 最近は科学関係の本を読むことが多いけど、 この本は非常に読みずらかった。 まぁまだ知識がそこまで達していないのかなとも思ったり。 そしてなんといっても、 佐藤隆文氏はファインマン系というよりは ゲルマン系ではないかと・・・。 また時が熟してから読み返したいと思います。
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