魔犬召喚 の商品レビュー

朝松健(著者)

2012/03/14

「凶獣幻野」に続く3作品と同じ世界を、異なる人物の視点から、同じく北海道のある新設大学を舞台とし、その約2年前の出来事として描いた作品（購入したのはハルキ・ホラー文庫版だが、それ以前はハルキ文庫から出ていた）。

前日譚なので直接絡んでくることはないが、後の作品にも登場してくる魔術結社の設立経緯など、他の作品で説明がされていない部分も語られるので、より面白く読める。しかも主人公はその魔術結社に以前所属していたライターと、凄腕の空手の使い手である何でも屋というコンビ（しかも二人は大学時代、西洋魔術サークルの先輩後輩という間柄）なので、著者お得意のペダンチックな魔術世界が繰り広げられる。

たかが魔法使いものと侮るなかれ。この著者だけにかなりグロテスクかつ、エグい内容も。

2009/10/04

魔犬召喚は、凶獣幻野、天外魔艦、屍食回廊、神蝕地帯と繋がる序章にあたる作品です。まずこれから読んでください。これ一冊でも完結はしています。