脳死 の商品レビュー
個人的な感想で言うと、脳死というのはどうにも反対論者が多いのではないかという勝手な思い込みがあった。ドナーカードを手元に持っている訳ではないけれど、免許証の裏には記載をしてある。身近に臓器提供を必要としている親類縁者がいるわけでもなく、まさに他人事。 そんな私が、どうしてこの...
個人的な感想で言うと、脳死というのはどうにも反対論者が多いのではないかという勝手な思い込みがあった。ドナーカードを手元に持っている訳ではないけれど、免許証の裏には記載をしてある。身近に臓器提供を必要としている親類縁者がいるわけでもなく、まさに他人事。 そんな私が、どうしてこの本に手を伸ばしたのかといえば、某防衛大臣(今現在)が生体肝移植を経験した著書を出版していたから。そして、それを読んだからという単純明快な理由だ。 本書では、今までの日本での脳死における移植手術の内容。事故(事件?)などが書かれている。また、海外における脳死の扱いや臓器移植の内容も書かれている。日本国内だけではなく、海外の状況も分かる点でこの本は全くの素人である私にも分かりやすかった。最後の方に日本の宗教観も出てきた時には、胸にグッとくるものがあった。肯定だけではない、否定も含めた視点。これこそが、ドナーカードを書く前に読んで欲しいと思える本だった。
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